ザトウクジラ100頭以上が船を取り囲む希少な現象、豪州沖で撮影

ザトウクジラ100頭以上が船を取り囲む希少な現象、豪州沖で撮影

  • CNN.co.jp
  • 更新日:2021/09/15
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大量のクジラが集まる「メガポッド」と呼ばれる希少な現象が撮影された/Courtesy @SAPPHIRECOASTALADVENTURES

(CNN) オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州沖で、100頭以上のザトウクジラが1隻の船を取り囲む珍しい現象が撮影された。

クジラたちは同州南部バーマギ沖の海上で、餌となる魚の大群を追って、船の周りに集まっていた。

船主のサイモン・ミラーさんは今月9日、スタッフの訓練中にこの場面に遭遇した。動画には、クジラたちが魚を追い込もうとして水面に尾を打ち付ける様子が映っている。

大量のクジラが集まる現象は「メガポッド」と呼ばれ、ミラーさんによると、オーストラリア周辺の海では過去に1度しか目撃されていなかった。

「素晴らしかった」「あたり一面、クジラが泳いでいるのが見えた。私たちはとても幸運だった」とミラーさんは振り返る。

オーストラリア農業・水資源省によると、同国沿岸部では毎年4月~11月にかけ、南極圏から北上するクジラの群れが姿を見せる。南極圏で夏を過ごしたクジラたちは、温暖な海域に移動して繁殖する。

年間の移動距離は1万キロに及ぶこともあり、バイロンベイなど沿岸の町にはホエールウォッチングの見物客が詰めかける。

ミラーさんは、今年目撃したクジラは餌を食べる量が相当増えていたと話し、おそらく餌が不足しているためだろうと推測。「私たちの乱獲によって、南極圏でクジラの食糧源が枯渇している」と指摘する。

海洋生物に詳しい香港大学のデービッド・ベイカー准教授は「世界の漁業が魚群やオキアミといったクジラの餌を枯渇させ、個体数の回復に重大な影響を及ぼす可能性がある」「気候変動も、北大西洋のセミクジラなど深刻な絶滅の危機に瀕(ひん)している種の回復を妨げている」と警鐘を鳴らしている。

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