
シリーズでお伝えする「未来をここから」、13日は「ホテル」の未来です。「泊まるだけで環境にやさしい」その仕組みとは。
年明け、ホテルの朝食を彩ったのは青々としたレタス。そこにはこんな秘密が…。
料理に使われているレタス。実はホテルのロビーで作られているのです。いわば“究極の地産地消”。ホテルの未来を担う新たな挑戦が始まっていました。
年末、ロビーの一角に水耕栽培式のレタス工場が現れました。週に50株ほどの収穫を目指しているといいます。
特筆すべきは、その電気の源です。元となっているのは使用済みプラスチック。神奈川県川崎市内のリサイクル施設に運びこまれ、そこから水素が作られます。その水素がホテルの燃料電池で熱や電気に変換されるのです。
レタス工場以外にも部屋の電気や大浴場のお湯を温める熱も環境に優しいエネルギーで作られています。館内で使われるエネルギーの実に30%を使用済みプラスチックでまかなっているといいます。
そんなホテルがレタス栽培を始めたその狙いは…。
川崎キングスカイフロント東急REIホテル・金古紗織さん:「お客様に目に見える形でレタスを食べて頂くことで(環境に優しいエネルギーの)循環型の仕組みを体感して頂こうと」
そして年明け、環境にやさしいエネルギーで作られたホテル生まれのレタスが初めて朝食会場に並びました。
さらに、余った食べ物を燃料にして発電し、その電力を利用する取り組みも行っています。環境に優しいホテルの挑戦は続きます。