午前の日経平均は小幅続落、為替の円高で自動車株など軟調

  • ロイター
  • 更新日:2023/11/21

Hiroko Hamada

[東京 21日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比49円74銭安の3万3338円29銭と、小幅続落した。前日の米ナスダック高を好感して半導体関連などハイテク銘柄が買われた一方、為替の円高進行が重しとなり自動車株などが売られ、日経平均は一進一退となった。値幅は200円程度にとどまった。

日経平均は前営業日比65円安と小幅に下落してスタート。その後下げ幅を拡大し、一時、130円超安まで値下がりする場面があった。ただ、一段と売りが強まる展開にはならず、下げが一服した後は前日終値を挟んでもみ合った。前日の米市場ではナスダック総合が1%超高となり、日本株市場でも半導体関連などハイテク銘柄がしっかりだった。

ドルは147円台後半で推移し、円高が進行している。市場では「水準としては悪いわけではないが、(ドルが)152円に迫っていたところから4円以上円高となり、相場の重しとなっている面はあるだろう」(三菱UFJアセットマネジメントのチーフファンドマネジャー・石金淳氏)との見方が聞かれた。

テクニカル面では短期的な過熱感を示す指標も出ており、目先は調整が続くとの声が聞かれる。ただ、石金氏は「調整一巡後は再び高値トライとなる可能性は十分ある」と話し、特にハイテク銘柄の上昇が相場をけん引していくのではないか、とみている。

TOPIXは0.35%安の2364.19ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆7638億6400万円だった。東証33業種では、海運、パルプ・紙、空運など14業種が値上がり、輸送用機器、卸売、証券など19業種が値下がりした。

個別では、トヨタ自動車が1.7%安、スズキが2.4%安、ホンダが2.5%安と、自動車株が売られた。

一方、東京エレクトロンが1%高、アドバンテストが2.3%高、ルネサスエレクトロニクスが1.7%高となった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが902銘柄(54%)、値下がりは692銘柄(41%)、変わらずは65銘柄(3%)だった。

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