今月のゲスト:おるたなChannel ないとーさん【シオリーヌのご自愛SESSION 第8回】

今月のゲスト:おるたなChannel ないとーさん【シオリーヌのご自愛SESSION 第8回】

  • SPUR
  • 更新日:2021/10/14

助産師であり、性教育について発信するシオリーヌさんが、さまざまなジャンルで活躍する人と「ご自愛」を語り合う連載。今回はチャンネル登録者数240万人(2021年8月末現在)という人気・YouTuberのないとーさん(おるたなChannel)をゲストに迎えて、新時代におけるYouTubeの発信方法を聞いてみた。

プライドを捨てて変わり続けてきたから、発信できること

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(右・ないとーさん)中に着たTシャツ¥13,200/THÉ PR(ノルノ) シャツ¥6,930・パンツ¥5,940/ビームス 公式オンラインショップ(ビームスドット)(左・シオリーヌさん)ワンピース¥31,900/THÉ PR(ルプコ) その他/本人私物

Profile
シオリーヌ●助産師/性教育YouTuber。総合病院産婦人科病棟や、精神科児童思春期病棟で勤務したのち、YouTubeで性教育について発信するように。6月に3冊目となる著書『もやもやラボ キミのお悩み攻略BOOK!』(小学館クリエイティブ)が発売された。

Profile
ないとー●UUUM所属。大学のお笑いサークルで知り合った渋谷ジャパンとコンビを組み「おるたなChannel」として、毎日20時にYouTubeに動画を投稿中。料理・実験・UFOキャッチャー・コントなどあらゆる企画に挑戦し、幅広い年齢層から支持を集めている。

変化を恐れないのが、長く続ける秘訣

シオリーヌ(以下S) ないとーさんとは「クラブハウス」で自己紹介をして以来ですね。たくさんのチャンネル登録者を誇る人気者ですが、その分コンテンツを作る際には気を使っている部分もあるのではないでしょうか。

ないとーさん(以下N) ありがたいことにいつの間にか多くの方に見ていただけるチャンネルになりました。今は「誰か一人でも傷つけるコンテンツは受け入れられない」という時代。視聴者がそのことを強く意識しているのを、発信者である僕たちも強く感じています。

S その状況下でも「自分たちのスタイル」を貫くYouTuberもいますが、おるたなChannelはどういうスタンスなのでしょうか。

N 初めは僕らも「楽しければいいじゃん!」というところがあったように思いますね。でも続けていくうちに、誰が見ていて、何が多く見られているのか、というデータが集まってきて、僕らのチャンネルは女性や家族が多いということがわかったんです。僕らは「みんなを喜ばせることが、長く愛されるコンテンツを生み出す近道」だと考えているので、自然と視聴者が喜んでくれるものの比重が大きくなった結果、今のスタイルになっています。

S そうしてそれぞれのカラーが出てくるんですね。変わることに抵抗はなかったですか?

N むしろ、変化していくことが重要だと思っているんです。一回成功体験ができると、それから離れられなくなったりするけれど、周りのYouTuberも時代に合わせて変われる人が強い。僕たちは続けることにプライドを持っていますが、その手段にはあえてプライドを持たないようにしています。シオリーヌさんは発信するカテゴリーが専門的で、僕らがやっていることと異なる気遣いが必要になりそうですね。

S 私はまだYouTubeを始めて2年なのですが、その間にも社会問題への関心が高まったと実感しています。前はそういう内容はあまり視聴数が伸びなかったけれど、今は関心を持ってもらえるように。

N 視聴者のリテラシーも高くなってきていますよね。10年前は、YouTuberはお遊びでやっているイメージを持たれていたけれど、今となっては視聴者の数だけ影響力もあるから、「お手本」にならないといけない部分さえある。

S 私も助産師を代表しているつもりはないけれど、視聴者からは「助産師として」の意見を求められますから、責任を感じます。YouTuberが影響力を持っているからこそ、発信する側が社会問題など、今知っておくべきことを勉強できる講座があるといいですよね。

N 確かに、炎上対策だけでなくそういった研修もあるといいですね。やっぱりあらゆることが世界基準になってきているから、僕らもそれについていくために勉強しないといけない。でもそうして勉強したことは次の動画から反映できるという身軽さも、YouTubeというメディアの強みですね。

S そうですね、確かにそこは他の大きなメディアとの違いです。

自分と異なる意見や、下の世代の声を大切に

N 僕らって、インターネットを一般家庭でも普通に使えるようになった頃に小学生だったり、ネイティブじゃないけれど若いときからギリギリ触れることができた世代だと思うんです。だからこそ、自己中心的な大人にならずに、常に若年層に寄り添い、アップデートする必要があると思いますね。

S 狭間だからこそ、両方の意見にちゃんと耳を傾けられるようにしていきたいですよね。ないとーさんはYouTuber限定のシェアハウス「レイワ荘」を運営されていますが、年下の世代の意見に触れることを意識しているんですか?

N そうですね。YouTuberって意外と孤独だったりするので、同業者で情報をシェアできる環境をつくりたいと思ったのがきっかけです。「レイワ荘」があるおかげで、年下の子たちから僕らが教わることもたくさんあります。

S 確かに自分一人だけでやっているときってしんどいですよね。内容も「自分の価値観」だけが反映されがちだけど、ほかの人が入ると気づきもあるのでありがたいです。でも、自分のキャリアが長くなればなるほど、下の世代の意見を素直に聞くのって難しくなりませんか。

N もちろんそれはありますね。でもそのプライドを捨てないと変われないですから。素直でいたいのに、「あ、小さなプライドに固執してる」と気づくと、自分のことが嫌になります。

S わかります。反論のコメントをもらったら、読んだときにはカチンときてしまったりする。でも冷静になって読み返すと「確かにそうだな……」と思うことがあるから、意図的にプライドを捨てるのは大切だと思います。

N そのプライドを捨てられないと、逆に生きづらいですよね。ちょっとずつ崩していかないと。

S 教えてもらえる、指摘してもらえるってことは、「この人は変わってくれるかも」と思われているからで、言われなくなったら終わりだなとも思います。

N そうですね。まさに、「いじりにくいやつ」になったら終わりだなって僕も思ってます(笑)。たとえば笑福亭鶴瓶さんのように、年下からも慕われて、いつまでもいじられる人間でありたいですね。

S 下の世代の声をちゃんと聞き入れられる人でいたいですね。気軽に話しかけてもらえるような。

N そう!いつまでも飲み会の二次会に呼ばれるような大人でいたいんです(笑)。

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SOURCE:SPUR 2021年11月号「シオリーヌのご自愛SESSION」
photography: Kae Homma styling: Kotomi Shibahara hair & make-up: Moe Hikida text: Rio Hirai

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