
左から金戸凜、三上紗也可、榎本遼香(東スポWeb)
エースの座は譲らない。飛び込み日本選手権初日(5日、日環アリーナ栃木)、女子3メートル板飛び込み決勝が行われ、三上紗也可(21=日体大)が347・35点で2年ぶり4度目の優勝。日本一の座に返り咲いた。
期待通りの演技で頂点を引き寄せた。2本目で72・85点の高得点をマークすると、シンクロ板飛び込みでペアを組む後輩の金戸凜(19=セントラルスポーツ)も参考にする助走から繰り出す技で得点を伸ばした。試合後には「今日は安定した演技ができてホッとしている」と笑みを浮かべた。
世界選手権はシンクロ板飛び込みで、日本史上初の銀メダルを獲得。ところが、帰国後は新型コロナウイルスに感染した影響もあり、思うように練習を積めなかった。一時は棄権も頭によぎったが「コロナのせいにしない」と覚悟を決め、個人戦で圧勝。シンクロ板飛び込みでも世界選手権を約20点上回る323・40点で優勝した。
病み上がりでも強さを示したのは、成長の証し。「コロナもあったし、世界選手権もあったけど、ここまで調子を持って来れたのは、もっとタイトな試合になった時に自信になる」と確かな手応えを胸に、パリ五輪でのメダル獲得を目指す。
東スポWeb