
実際の事故を想定しながら動画を撮影した
秦野市立本町中学校(山田浩之校長)は今年度、「デジタル通学路マップ作成活用プロジェクト」を推進している。5月16日には、生徒らが通学路の危険箇所を確認するフィールドワークを行った。
デジタル地図ツール「グーグルマイマップ」を活用し、危険箇所にマークを付けたオリジナル通学路マップを作成する同プロジェクト。交通安全や防犯意識の醸成を目的としており、昨年度からはソフトバンク株式会社からグーグルマイマップの使い方について指導を受けている。
今年度は、生徒会本部役員8人、専門委員長10人、中央委員会16人の計34人の生徒を中心に本格的にプロジェクトがスタート。同社の他にスクールガードリーダー、秦野警察署スクールサポーターがスーパーバイザーとして協力しており、最終的には同校の学区内の本町小学校・末広小学校の児童に向けて、通学路マップを用いて通学路の安全講習会の実施を目指しているという。
16日には、フィールドワークを実施。生徒が6班に分かれ、通学路の危険な場所を調査した。
生徒らが撮影
生徒らは、「ここはブロック塀が高いので、地震の時は注意が必要」「ここはカーブミラーを見て通行した方が安全」など、各自で危険箇所を見つけながら通学路を歩いた。場所の記録には、小型カメラやクロームブックを使用。生徒が歩行者役と車両役に分かれた寸劇などの撮影も行われ、事故の発生例をわかりすくするための工夫も見られた。
フィールドワークを経て、同プロジェクトで委員長を務める3年3組の木屋寿仁(ひさと)さんは「やってみると楽しく、動画の撮影には力が入った。通学路の危険な場所を改めて知ることができた」と話し、3年6組の横尾友菜(ゆな)さんは「自分が自転車で通学しているので、自転車の立場でも考えることができた。普段の登下校から気を付けていきたい」と振り返った。
今後、写真や動画をもとにグーグルマイマップを作成する予定。生徒会担当の小泉星河(せいが)教諭は「主体的に取り組む生徒の姿が印象的だった。発表の機会もあるので、プレゼンのやり方を学ぶきっかけになれば」と話した。
タウンニュース秦野版