【シゴトを知ろう】建築物環境衛生管理技術者 ~番外編~

【シゴトを知ろう】建築物環境衛生管理技術者 ~番外編~

  • 進路のミカタ
  • 更新日:2017/12/07

「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(通称ビル管法)」に基づき、建築物の衛生管理をする建築物環境衛生管理技術者。その資格を取得するためには受験資格が定められているようです。株式会社第一ビルメンテナンスで建築物環境衛生管理技術者として働く岩崎博信さんに、受験資格やこの仕事ならではの「あるある」について教えていただきました。

建築物を見ると管理にかけている予算を考察してしまう

――建築物環境衛生管理技術者ならではの「休日あるある」やついしてしまう癖があれば教えてください。

建物を見るとメンテナンスがしやすいかどうかを考える癖が付きました。非常灯があれば、まず高さを確認します。三脚が必要な位置にあるのか、もし三脚を使うなら設置する場所は確保できているかと観察してしまうのです。それに建物の規模と設備の多さから、清掃にかける時間や人員数を考察して環境衛生に必要な予算を想像してしまうことも多いですね(笑)。

卒業した学校によって国家試験の受験条件が異なる

――資格を取得するための勉強はどのように取り組みましたか?

建築物環境衛生管理技術者の資格を取得するには2つのパターンがあります。1つ目は特定の建築物に2年間勤め、国家試験を受験して合格する方法。2つ目は実務にあたり、講習会に8日間参加する方法です。講習会に参加するために必要な実務経験は、学歴によって異なります。高等学校や文系の大学や短大を卒業した人は5年、高等専門学校や専門学校を卒業した人は3年、そして衛生学や理学といった理系の大学を卒業した人は1年と定められています。

私は文系の大学を卒業しましたので、建築物の清掃の監督として5年間働き、講習会に参加しました。正直、働きながら講習会に足を運んで勉強する日々はハードでした。国家試験を受験する場合でも、過去問を使って繰り返し勉強すれば合格するのは難しくないようです。

――指導するときに心掛けていることはありますか?

まずはお客様の要望をしっかりと理解するようにしています。お客様のほとんどは建物管理の法令について理解がありません。さらに環境衛生のために必要な金額は分からないが、建物は常に美しくしたいという要望を持っているため、現実的な管理方法が分からずに改善ができないでいるのです。必要以上に設備の点検や清掃をすればコストは高くなると伝えた上で、予算に応じた管理方法を伝えています。その結果、お客様にて適切に点検できるようになるのです。

大きなミスが仕事への姿勢を見直すきっかけになった

――仕事の中で一番の思い出や達成感を感じたエピソードを教えてください。

入社して6年目の頃に、大きなミスをしてしまったことがあります。当時はビルや商業施設ではなく、マンションの衛生管理を担当していたのですが、守れない約束をしてしまったためにお客様に迷惑をかけてしまったのです。契約を解約すると言われたときは非常に焦りを感じました。全社員で挽回するための提案を考え、お客様にお伝えしたところ幸いにも契約継続が決まりました。

この一件から、アルバイトをしていた頃に学んだ「本音でぶつかる」という交渉を思い出しました。それ以降、お客様の要望を叶えると約束する前に自分のキャパシティを把握し、お客様の要望に応えられるかを判断するようになりました。もしも要望に応えられそうにないと判断したら、素直に難しいと伝え、実行可能な他の衛生管理の方法を提案するのです。自分が仕事のスタイルを確立するきっかけになった印象深い思い出です。

国家資格を取得するには、卒業した大学や短期大学、専門学校が影響するのですね。既に就きたい仕事や取得した資格が決まっている方は受験資格を調べて進路選択するといち早く資格を取得できるかもしれません。建築物環境衛生管理技術者に興味を持った方は、理系の大学について調べてみてはいかがでしょうか。

【profile】株式会社第一ビルメンテナンス 岩崎博信

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