一気に稼ぐメルカリ株と長く稼ぐソフトバンク株。儲けるのはどっち?

一気に稼ぐメルカリ株と長く稼ぐソフトバンク株。儲けるのはどっち?

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2018/06/13
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片やいま最も勢いに乗るトップベンチャーで、片やカリスマ経営者が率いる巨大企業。共通点はスマホにかかわる会社。そんな「ビッグ2」の上場劇に、市場関係者はすでにお祭り状態になっている。

一日で株価が「1.5倍」に

上がったと思ったら突然暴落したり、落ちたかと思ったら急騰したりという不安定な相場が続く株式市場にあって、いま局所的にバブリーな盛り上がりを見せている市場があることをご存じだろうか。

通称「IPO市場」と呼ばれる、新規上場株式市場がそれ。気づいた投資家たちが続々と大儲けし、嬉しい悲鳴が飛び交っているのだ。

それもそのはず。今年は年始から5月末まで25社が新規上場したが、上場前に証券会社が売り出す公開価格に対して、上場後に最初につける初値が上回ったのがなんと23社。

上場前にその銘柄を購入して上場直後に売るだけで、9割以上の確率で儲けられる大フィーバー状態なのである。

「初値が公開価格の4倍、5倍に高騰する会社が続出しています。4月には10倍超に爆騰する銘柄まで出るほどで、仕込んだ投資家たちはたった一日で資産を何倍にも膨れ上がらせています」(大手証券営業担当)

それほど「おいしい話」があるならば始めてみたいという人には、いまこそIPO投資を始める絶好のタイミングである。

なぜなら、今年のIPO投資はこれからが「本番」というのが市場関係者たちの共通見解。じつは、6月からは大盛り上がり必至のビッグネームの新規上場が2つも控えており、投資家がすでに「儲け確実!」と鼻息荒くなっているのである。

そうした投資家から最大の注目を集めている銘柄のひとつが、6月19日に上場予定のメルカリだ。

メルカリと言えば、ネット上で個人が中古品を売買できるフリーマーケットアプリを運営。'13年に創業するや瞬く間に利用者を増やし、月間1000万人超が利用する一大サービスを成立させたトップベンチャーである。

「今年のIPO市場で注目度最大の案件と言っても過言ではありません。実際、私がヒアリングをしたところ、個人投資家も機関投資家も非常に関心が高く、証券会社の営業からは、早くも『売る玉が足りない』との声が聞こえてくるほど。人気銘柄化することは必至です」(投資情報サービス会社フィスコでアナリストを務める小林大純氏)

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そんなメルカリが上場するのは東証マザーズ市場で、想定公開価格は2200~2700円。最低購入単位は100株で、約27万円から購入できる見込みである。

主幹事証券を務める大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券のほか、マネックス証券などのネット証券でも取り扱われ、購入希望者はそれらの証券会社に申し込みをするだけ。抽選で当たれば、購入する権利を得られる。

「知名度や注目度の高さを考えると、初値が公開価格を下回る『公募割れ』の可能性が低い。私は少なく見積もっても、初値が公開価格の3割高にはなると見込んでいます」(前出・小林氏)

3割高となれば「27万円↑35万円」だから、たった一日で8万円も儲けられる計算である。まさに笑いが止まらないほどおいしい投資先と言える。

さらに、日本ビジネスイノベーション代表取締役兼IPOJapan編集長の西堀敬氏は、「メルカリ株は上場初日に1.5倍ほどになる可能性もあります」と言うのだ。

「メルカリは時価総額3000億円規模の上場となる見込みで、'16年に同じく時価総額数千億円規模で上場したLINEの値動きが目安になります。

LINEは公開価格3300円だったのが、上場初日につけた初値は4900円。一日で約1.5倍になった計算なので、同じくらいの高騰が期待できます。メルカリはLINEとくらべて競合他社が少ないので、株価はLINE上場時より高騰するかもしれない」

超・高配当を享受する

そんなメルカリ株と並んで、今年のIPO銘柄の目玉なのがソフトバンクである。

孫正義氏が率いるソフトバンクグループは現在、国内携帯電話事業を別会社のソフトバンクとして新規上場させる計画を進行中。

上場した暁にはソフトバンクグループが2兆円規模の資金調達をするとあって、「今世紀初の2兆円上場劇」として早くも注目を集めている。

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「2兆円上場と言えば、バブル期に日本中を沸かせたNTT株の上場が2兆2000億円規模だったので、あのNTT株以来の注目度と言えます。

また、これほどの超有名企業の新規上場は証券会社にとって新規顧客開拓のまたとない好機で、証券業界挙げての一大イベントとなる可能性がある。

最近では郵政3社の上場株を買ったものの、その後の値下がりで裏切られたという人も多いでしょうが、ソフトバンクは郵政株とは違う。携帯事業は安定しているうえ、ソフトバンクグループのほかの子会社と連携した新事業への期待感も強い」(マーケットアナリストの平野憲一氏)

そんなソフトバンク株は早ければ9月ごろにも上場予定。もちろん上場すれば株価高騰が期待できるわけだが、その「上がり方」はメルカリとは違ったものになりそうだ。財産ネット企業調査部長の藤本誠之氏が言う。

「初値は公開価格よりも5~20%くらい高くなる可能性が大きいでしょう。上場した後には、TOPIX(東証株価指数)などの指数にも組み入れられるので、機関投資家の買いが入ることも期待できます。

とはいえ、人口減少が進む日本市場で国内事業が急激に拡大することはないので、株価が2倍以上になるようなことは考えづらい。むしろ、株価安定の『バリュー株』として魅力的な投資先になるでしょう」

つまり、メルカリが短期間の値上がりで一気に儲ける投資先ならば、ソフトバンクは長く持って儲ける銘柄ということ。

実際、ソフトバンク株は長く持つほどメリットが大きくなる「旨み」を持っている。

DZHフィナンシャルリサーチ日本株情報部アナリストの田中一実氏が言う。

「ソフトバンク株に期待できるのは、携帯電話事業の安定収入をもとにして投資家に配られる潤沢な配当です。

同業他社であるNTTドコモ、KDDI株の配当利回りは3%台なので、少なくとも同水準。孫正義氏が株主政策を重視する経営者であることを考えれば、それ以上の配当利回りも期待できるのではないでしょうか」

配当利回り4%となれば、高配当銘柄として知られる日本郵政(約3.8%)、みずほフィナンシャルグループ(約3.9%)も上回る高水準だから投資妙味は大きい。

初心者も買いやすい

加えて、ソフトバンク株は株主優待も期待ができる。田中氏が続ける。

「現在、ソフトバンクグループ株を100株以上保有していれば、携帯料金やインターネット回線の料金が年間数万円単位で割引になります。この株主優待は継続されるでしょうから、毎月少なくない額の通信費の節約にもなるわけです。

ちなみにドコモは株主優待がなく、KDDIが3000~1万円のカタログギフトなのと比べても、ソフトバンクの『お得感』が際立ちます」

マイナス金利のこの時代に3~4%台の高金利がもらえるとなれば、銀行預金に代わる資産の「置き場」としても有効活用ができる。

そんなソフトバンク株の価格は未定だが、多くの個人投資家が保有しやすい価格になる見込み。

「東京証券取引所では一般的に1単元(100株)投資する際に30万~100万円くらいに収めるのが適当とされているうえ、個人投資家が買いやすい価格帯も30万円前後。ソフトバンク株もこのあたりに収まってくるでしょう。

実際、同業他社のNTTドコモ、KDDIは約28万~30万円で1単元投資できます。ソフトバンク株は海外の機関投資家に買ってもらおうとする動きもみられるので、より買いやすい価格に抑えてくる可能性もあります」(松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏)

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前出・西堀氏も言う。

「ソフトバンク株は2兆円規模を売りさばくため、地場証券も巻き込んで売りやすい価格に設定するでしょう。1株2000~3000円が目安です。

そんなソフトバンク株は株数も多く、応募すれば抽選に当たる確率は高い。配当狙いの中長期投資家には打ってつけです。

一方、メルカリは上場直後から株価高騰が期待できる。短期間で売ってキャピタルゲインを狙うべきでしょう」

すぐに儲けたい人も、じっくり儲けたい人も、存分に楽しめる。そんな平成最後の「儲け話」に乗り遅れるな――。

「週刊現代」2018年6月9日号より

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