金融庁、損保ジャパンに立ち入り検査 ビッグモーター不正請求問題で

金融庁、損保ジャパンに立ち入り検査 ビッグモーター不正請求問題で

  • 毎日新聞
  • 更新日:2023/09/19
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損保ジャパン本社に立ち入り検査に入る金融庁の職員=東京都新宿区で2023年9月19日午前9時55分、三浦研吾撮影

金融庁は19日午前、中古車販売大手ビッグモーターによる自動車保険の保険金不正請求問題を巡り、損害保険ジャパン(東京都新宿区)に立ち入り検査に入った。顧客の車両を故意に傷つけて保険金を水増し請求するなどのビッグモーターの不正を、損保ジャパン側がどこまで認識していたかが焦点になる。

金融庁、ビッグモーターに立ち入り検査

19日午前10時ごろ、金融庁の職員は損保ジャパン本社ビルに立ち入り検査に入った。

損保ジャパンなど損保大手3社は2022年1月に、ビッグモーターによる事故車両の修理代水増し疑惑を把握。3社は6月に事故車両をビッグモーターの修理工場に紹介する取引を停止したが、損保ジャパンだけは7月に取引を再開した。同社の白川儀一社長は8日、不正疑惑を認識していながら取引を再開した責任を取り、辞任を表明した。

損保ジャパンは過去に多数の出向者をビッグモーターに送るなど関係が深かったことから、金融庁は両社の関係を集中的に調べる。

損保ジャパンは19日、「検査に真摯(しんし)に対応するとともに、お客さまの被害回復に努めてまいります」とコメントした。

また金融庁は19日午前9時ごろ、ビッグモーターが10月に本店を移転する予定の東京都多摩市の店舗にも立ち入り検査に入った。ビッグモーターは同日、毎日新聞の取材に対し「検査に全面的に協力してまいります」とコメントした。【高田奈実、杉山雄飛】

毎日新聞

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