減少たどる銭湯「ナニワ商魂」が文化つなぐ サウナブームにもひと役買い? 日之出湯(大阪市西成区)

減少たどる銭湯「ナニワ商魂」が文化つなぐ サウナブームにもひと役買い? 日之出湯(大阪市西成区)

  • ラジオ関西
  • 更新日:2022/09/23

昭和カルチャーを愛する「ネオ昭和」女子大生・阪田マリンです!

【写真15点】年間6万人以上が訪れる!昭和レトロな老舗銭湯

私が住んでいる大阪、串カツやお好み焼きなどグルメのイメージが強い都市ですが、じつは全国でも有数の「銭湯密集地」として知られています。

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大阪の魅力はグルメだけにあらず……!

大阪府公衆浴場業生活衛生同業組合によると、銭湯の利用者は高度経済成長期の昭和40年代ごろに急増し、大阪府だけでも2300軒を超える銭湯が営業していたといいます。

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昭和中期、日常的に愛用れていた銭湯

しかし、一般家庭に風呂が普及するにつれ需要は低下。現在、府下で営業している銭湯は294軒だそう。ピーク時のおよそ8分の1まで減っています……。くわしい話を老舗銭湯「日之出湯」(大阪市西成区)のオーナー・西野明美さんに聞きました。

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大阪・西成にある「日之出湯」に行ってきました!

日之出湯が西成区にオープンしたのは、1954(昭和29)年。この時代、西成には仕事を求めてたくさんの労働者が集まり、人々が汗を流すための銭湯も数多く存在していたといいます。

しかし、時代が進むにつれ地域の人々は高齢化、また家庭に風呂があることが「あたりまえ」になるとともに、銭湯客は減少していきました。

厳しい潮流のなか、日之出湯は1982年に施設を改装。さらに多くの銭湯客に楽しんでもらうため、当時では目新しかったサウナも導入しました。

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開放感のある広い浴場でパシャリ♩

日之出湯以外にも、建物の老朽化で建て直しや改装を余儀なくされた銭湯が多数あったといいます。

ですが、そこは大阪の商売人たちです! “転んでもタダでは起きない”持ち前の「商売根性」を発揮。「どうせ大規模改修するなら、もっとオモロイもの・お客さんを呼べるものを!」と、日之出湯のようなサウナのほか、電気風呂やジャグジーなどもとりいれる銭湯が続出しました。

この動きが、現在の「サウナブーム」や「電気風呂ブーム」にもつながったのでは? という見方もあるそうです。

日之出湯は最初のリニューアル以降も精力的にアップデートし続けています。2017年にはアーティスト・木村英輝さんによる108匹の鯉を描いた天井画を設置し脱衣所に絢爛(けんらん)な雰囲気を加えました。

また、自動洗髪マシンや高気圧酸素カプセルといった話題の機器を導入するなど設備面を続々と強化。大阪以外の地域からでも行ってみたくなるような工夫に余念がありません。

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レトロ&清潔感のある脱衣所

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天井には、アーティスト・木村英輝さんによる108匹の鯉が泳ぎます!

さらに今年3月、施設内に駄菓子の販売ブースをオープン。銭湯利用者の中で特に割合が少ない「子ども」や「若い世代の女性」に来てもらいやすい環境づくりを目指しています。

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駄菓子屋コーナーのしつらえもレトロ感たっぷり

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駄菓子コーナー目当てにやってくる子どもも多いそう

西野さんいわく「ほとんど儲けはない」とのことですが、さまざまな工夫の甲斐あって、最近では20代から40代の利用者も増加。年間およそ6万人以上が訪れているそうです。

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下駄箱には、オーナーの趣味でもあるジャズのレコードがいっぱい!

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昔ながらの電気ドライヤーも現役です!

昔ながらの銭湯文化とその文化を存続させるためのユニークな取り組みが共存した大阪の銭湯は、まさに「ネオ昭和」な空間。今後、さらに若者からの注目が高まるかもしれません!

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憧れの昭和レトロな銭湯を満喫しました!

◆阪田マリン
2000(平成12)年生まれ。中学2年生のころ、チェッカーズのレコードを聴いたことがきっかけで昭和カルチャーに魅了される。昭和に流行したファッションやヘアスタイルなどに自分らしさを取り入れた「ネオ昭和」を提案しSNSで発信中。

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