ここ数年でファッションのカジュアル化が進み、「ジャケットは久しく着ていない」というエクラ世代も多いはず。「ジャケットは、大人ならではのかっこよさをかなえてくれるマジックアイテム」と語るスタイリスト・斉藤くみさんに、選び方のポイントを聞いた。

スタイリスト 斉藤くみ
スタイリスト 斉藤くみ
ベーシックとモード、両方に精通しているからこそのリアルなスタイル提案が人気。ポジティブで愛情深い人柄にもファン多数。話題のニューブランド、"ネイヴ" ではディレクターも務める。
Instagram:stylist_kumisaito_

ジャケット¥69,300/エイトン青山(エイトン)
【視点1】
「サイズ感」を更新すればあなたのジャケットスタイルは一気にあかぬける。
「ジャケットを着ると古くさく見える」というお悩みをよく聞きますが、昔のままのコンパクトなサイズなのが原因かも。肩やウエストはゆったりと、着丈も長く更新された今どきのジャケットなら着ていて心地よく、私たちの体型をきれいに見せてくれるうれしいメリットもあります。
【視点2】
「パンツ合わせ」を前提にすると理想像が描きやすい。
“ここぞ”のときに大事なのは、きちんと感とかっこよさ。「手持ちのパンツに合うかどうか」を基準にすれば、買うべきジャケットの正解が見えてくるはず。いろいろなボトムに合うことよりも、絶対的な自信をもてる組み合わせがひとつあるほうが、大人には心強いものです。
【視点3】
「肩がけして決まる」ジャケットは、あなたに合っている。
試着するときは、袖を通すだけでなく「肩がけ」もしてみてください。鏡に映った姿がぱっと様になり、そのまま動いてみても不自然さを感じなければ、あなたとそのジャケットの「肩」が合っているということ。骨格や顔映りの相性を判断する基準にもなります。
撮影/魚地武大(TENT) スタイリスト/斉藤くみ 取材・原文/三尋木奈保 ※エクラ2023年4月号掲載