倦怠感、食欲不振、下痢・軟便...。引きずる夏バテの対策法を大人気漢方家・櫻井大典さんが解決!

倦怠感、食欲不振、下痢・軟便...。引きずる夏バテの対策法を大人気漢方家・櫻井大典さんが解決!

  • FYTTE
  • 更新日:2022/09/23

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FYTTE×GetNavi webの共同企画「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」シーズン3のエキスパートを務めてくれるのは、Twitterフォロワー16万人超の漢方家・櫻井大典さん。手軽にできる養生法をまとめた『病気にならない 食う寝る養生』(学研プラス)の著者でもある櫻井大典さんに、夏の終わりから秋にかけてできる養生(ケア)を、教えていただきました。今回は、夏の終わりにも多い、だるい、食欲がない、下痢や軟便…などの不調。その原因と対策を教えていただきました。よかれと思ってやっていることが、不調を悪化させているかもしれません…。

“残暑のせい”ではなく、“生活習慣”のせい!? どんな不調にも必ず原因がある!

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体が重だるい、食欲がない、下痢や軟便が続く…。そんな不調を、「残暑のせい」「夏の疲れのせい」と、ひとことで片づけていないでしょうか。櫻井さんによると、季節の影響はあっても、どんな不調もそこに付随する「自分の生活習慣」がつくり出しているそう。

「今、何かの不調に見舞われている人は、ここ1~2週間をどう過ごしてきたか振り返ってみてください。夏休みや連休中に連日夜更かしをしていた、暑くて冷たいものばかり飲んでいた、リモートワークで終日冷房漬けだった…。一人ひとり生活は違いますが、ご自身がしてきた生活の中に、何かしらの原因があります。思い返してみると、『睡眠不足がたたったんだ』『連日の冷たいビールが、下痢の原因かもしれない』など、心当たりにたどり着くのではないでしょうか。不調には必ず原因があります。原因なしに不調は起こりません。『何が原因か』を考えて自覚することは、体調管理をするうえで第一歩です」(櫻井さん)

原因がわかれば、生活を見直すきっかけにもなります。影響したことに目を向け、改善する意識も生まれるのではないでしょうか。しかし、「残暑のせい」「暑ければ、そういうものだし」などと片づけてしまえば、何かを変えることもなく、同じ生活をくり返しがちです。そうすると、不調のスパイラルから抜け出せなくなってしまうようです。

「先ほど、ここ1~2週間の生活を振り返ってもらいましたが、もし、今も同じような生活を続けていたらどうでしょう。1~2週間後にも同じような不調が待っているということなのです。中医学(中国の伝統医学で東洋医学のひとつ)では、春をどう過ごすかが夏の体調を左右し、夏をどう過ごすかが秋の体調を左右するなど、ひとつ前の季節の過ごし方が影響するという考え方があります。過去の生活を取り戻すことはできませんが、先の季節のためのことは今できます。今の時期にどう過ごすかで、これから巡ってくる秋本番の体調も変わってくるというわけです」

疲れやだるさの原因も、冷たいもののとり過ぎかも

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皆さん、ご自身の生活を振り返ってみて、原因が見つかったでしょうか。それでも、心当たりがない。でも、だるい、お腹や胃腸の調子が悪い、食欲がない…という人は「冷たいもののとり過ぎ」かもしれません。というのも、櫻井先生によると、この時期は無意識のうちに冷たいものをとり過ぎて、胃腸の機能を低下させている人が多いようです。

「『夏は汗をかくから水分をたくさんとったほうがいい』『体を冷やしたほうがいい』などと思いがちです。しかし、ご自身の生活を振り返ってみてください。本当にそれほど冷やす必要があったでしょうか。もし、1日中炎天下で汗をかきながら働いている人ならば、多めに水分をとったり、物理的に冷やしたりすることも必要です。でも、『冷たいもののとり過ぎ』で不調を招いている人の場合、よくよく考えてみると猛暑にさらされている時間は、通勤時の15~20分程度。あとは、冷房で冷えた場所にいるというケースも少なくありません。それなのに、当たり前のように氷でキンキンに冷えた飲みものをがぶがぶ飲み、昼食は冷たい麺を食べ、家に帰ればアイスクリーム…。これでは、体を必要以上に冷やしてしまいます。夏の間こんな生活をしてきた。あるいは残暑厳しい今も、この生活をしているという人は、冷えすぎを疑ってみてください」

冷たいものを控え、適度に発汗。自分の体に合ったケアをすることが大事!

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ではどうして冷たいものをとり過ぎると不調が起こってしまうのでしょうか。

「手で氷をしばらく握っていると、筋肉や関節がこわばって指がスムーズに動かなくなりますよね。胃も冷えたものを食べ続けていれば、氷をずっと抱えているようなもの。胃も筋肉や粘膜でできていますから、指と同様、うまく動いてくれなくなってしまいます。そうなれば、胃腸の機能が低下し、食欲不振や下痢などが起こるし、栄養も十分に吸収できないのでエネルギー不足になり疲れたり、だるくなったりします。
加えて、水はけの悪さも不調の原因になります。湿度が高く水もたくさんとるこの時期、体は水をため込みがち。すると、体は水を吸ったスポンジのような状態になるので、重だるさ、倦怠感、足のむくみ、めまいなどにもつながってしまうのです。
だから、適度に汗をかいてたまった水を発散することも大事です。どのくらいが適度かというと、その人の水のため込み具合にもよります。たくさんたまっている人は、しっかり汗をかいたほうがいいでしょう。でも、さほどたまってない人は軽くで十分ですし、水が足らない状態で発散し過すぎれば、それで不調が起こってしまいます」

体の水のたまり具合は、舌の状態もひとつのヒントになるそうです。舌の表面は、本来淡いピンク色で全体的に薄く白いコケがついています。しかし、本来のピンク色が見えないくらいコケがべったりついている場合は、体に余分な水がたまっている可能性が高いそう。

「近年、『毎日水を2L以上飲んだほうがいい』などという情報が広まり、頑張ってたくさん飲んでいるという人がいます。しかし、これは誰もが当てはまることではありません。たくさん飲んでも不調にならない人は合っているかもしれませんが、たくさん飲んで不調が出るなら、飲み過ぎということ。体に余分な水がたまって健康どころか不調を招いてしまいます。そして、不調になる人とならない人の差というのは、持って生まれた体質もありますが、普段どういう生活をしているかによるところも大きいのです。前述したように1日中炎天下にいる人と冷房下にいる人では、同じ季節であっても取り巻く環境はまるで違いますよね。こういった環境や生活習慣によって体はつくり出されていき、個々の体に得意や不得意が生じてくるわけです。
だから、単に『この季節はこうすればいい』『水はたくさん飲んだほうがいい』ではなく、『自分はとって、どうか』が大事。その点を踏まえないと、よかれて思ってやっていることが、逆効果にもなりかねないのです」

これから秋が深まると、空気が一気に乾燥していきます。次回は、乾燥の季節に起こりがちな不調や、体をうるおすための食養生などを教えていただきます。

文/柿沼曜子

病気にならない食う寝る養生』(学研プラス)

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コロナ禍で様変わりしたダイエットやエクササイズ、食事管理などの方法を、「新しい時代」にマッチした形で無理なく、効率的な形で発信していくプロジェクト。毎週の記事・動画配信のほか、会員登録者には特典も。シーズン3の期間は8月から11月まで。詳細はhttps://fytte.jp/healthcare_project/

櫻井大典 (さくらい・だいすけ)

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