教科書選定汚職 元藤井寺市立中校長に有罪判決 大阪地裁

教科書選定汚職 元藤井寺市立中校長に有罪判決 大阪地裁

  • 毎日新聞
  • 更新日:2023/01/25
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大阪地裁、大阪高裁、大阪簡裁が入る合同庁舎=大阪市北区で、曽根田和久撮影

大阪府藤井寺市で2020年に実施された市立中学校の教科書選定を巡る汚職事件で、教科書会社に便宜を図った見返りに現金を受け取ったとして加重収賄などの罪に問われた元市立中校長の西留俊春被告(61)について、大阪地裁は25日、懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金約6万4000円(求刑・懲役1年6月、追徴金約6万4000円)の判決を言い渡した。

教科書選定汚職 元校長、起訴内容認める

中川綾子裁判長は「教科書会社と長年癒着し、採択手続きの公正性や社会の信頼を大きく害した」と非難した。ただ、被告が起訴内容を認めているとして刑の執行を猶予した。

判決によると、西留被告は教科書の選定委員だった20年、各社の審査を担う教諭の氏名や評価資料を教科書会社「大日本図書」(東京)側に漏えい。謝礼として同社の元取締役(65)=贈賄罪で有罪=らから現金3万円のほか、約3万4000円相当の飲食やゴルフの接待を受けた。

検察側の冒頭陳述によると、西留被告は市教育委員会の課長だった11年、当時の教育長が開いた懇親会に参加していた元取締役と知り合った。この頃から接待を受け、情報を漏らすようになったという。

西留被告は公判で「子どもたちや教育関係者に迷惑をかけてしまった。反省している」と謝罪し、起訴内容を全面的に認めていた。

この汚職事件を受け、市教委は市立中全3校で使われている大日本図書の数学と保健体育の教科書について、23年度から別の会社の教科書に変更することを決めている。【安元久美子】

毎日新聞

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