
寒波による影響が各地で見られる中、いざという連絡手段も寒さの影響で使えなくなる可能性がある。注意すべきスマートフォンの使い方を聞いた。
「ここまで急激に寒くなると、暖かい部屋に入ったときの寒暖差でスマホに結露が起きる可能性がある」
そう話すのはITジャーナリストの三上洋氏。結露を防ぐ手立てはあるのだろうか。

「まず、急激な温度変化にならないようにスマホを慣らす。寒い場所から暖かい部屋に入ったときはすぐにスマホを触らず、カバンやポケットに入れておく。それで10~20分待ってから操作をする。
一番危険なのは、寒い外から帰った直後にストーブの真横でスマホを触ること。特に、加湿器や石油ストーブで沸騰させたお湯が近くにある環境は『結露してください』というようなものだ。そういう使い方はダメ」
結露が発生すると、カメラのレンズが曇る。場合によっては内部の基盤がショートして故障につながる可能性がある。寒い日は、帰ってすぐに熱いお湯に浸かりたくなるが、三上氏によると、お風呂や洗面所などの湿度が高い場所は特に危険だという。

スマホ内部の結露は見た目では気づきにくいため、普段から気温差がある場所での使用に注意を払う必要がある。
「防水スマホだからと安心している方がいるが全く無意味だ。防水スマホは、“外からの水に対して安全”というもの。結露は、場合によってはスマホ内部の基盤に起こる可能性があるので、防水スマホであっても故障する可能性はある。結露対策はすべてのユーザーにきちんとやってもらいたい」
なお、結露が発生してしまった際は、冷蔵庫に入れて冷やしたり、ドライヤーの風を当てたりするのはNGだそうで、「乾燥剤と一緒に密閉できる袋に入れ、1時間ほど待つ」ことを推奨した。(『ABEMAヒルズ』より)