
英ロックバンド「ピンク・フロイド」の創設メンバー、ロジャー・ウォーターズさん。仏パリのコンサートで(2023年5月3日撮影)。
【AFP=時事】ドイツの首都ベルリンの警察は26日、英ロックバンド「ピンク・フロイド」創設メンバーのロジャー・ウォーターズさんが、市内のコンサートでナチス風の衣装を着用し、憎悪をあおった疑いがあるとして捜査を進めていると明らかにした。
ソーシャルメディアに投稿された画像には、黒いロングコートを着て、赤いアームバンドを着けているウォーターズさんの姿が捉えられていた。
警察は、「市民の憎悪をあおった疑いで調べている。着用した衣服がナチス統治を美化もしくは正当化するものであった可能性があり、公共の平和を乱した恐れがある」と述べた。衣装は「ナチス親衛隊の服」に似ていたとした。
ウォーターズさんは親パレスチナ活動家としても知られ、反ユダヤ的な思想を持っていると非難されてきた。
こうした非難の声に対しウォーターズさんは、抗議の対象はイスラエルの政策でありユダヤ人ではないとし、自身は反ユダヤ主義者ではないと反論している。【翻訳編集】AFPBB News