悩ましい毎日の献立。先に決めておくのも手ですが、ガチガチに固めてしまうと、臨機応変に対応できないデメリットも。「メイン食材だけをゆるくルーティン化すると自由度が高く、続けやすいですよ」というのは、アラフィフの夫婦ふたりで暮らすミニマリストの本多めぐさん。一週間分のリアルな食卓を見せてくれました。

アラフィフ夫婦のリアルな一週間献立をご紹介!
「ゆるっと献立ルーティン化」で夕食のメニューに悩まない!
献立を一から考えるのは大変。事前に「夕食のメイン食材」だけを決めておくことで、1から考えなくてすむのでだいぶラクになります。今回は、アラフィフ夫婦が実践している、ゆるい「献立ルーティン」について紹介します。
●ゆるく「メイン食材」だけを決めると自由度が高く、続けやすい
朝食は「みそ汁・ご飯・卵」といった風に、ある程度のパターン化しているご家庭は多いと思います。ですが、夕食は毎日違うメニューをつくりますよね。「今晩なにをつくろうかしら…」というのは、各ご家庭の永遠の悩みのひとつ。
雑誌やネットで1週間の献立例が紹介されていますが、その献立例をまるっと真似するのは、好みが違ったり食材が高くて買えなかったり、自分に合わないなあと思ったこともありませんか? 私はあります。
また、そこまで計画的にやるのは面倒ですし、途中で疲れて料理をつくれなかったり、賞味期限の短いいただきものをもらったりと、予定が狂うことも。
なので計画は立てながらも、ゆるく続けるために「夕食のメインの食材だけ」決めておくのがちょうどよいという答えにいきつきました。
「メニュー」を決めるとガチガチになりますが「メインの食材」だけ決めておくと、あとはその日の気分や冷蔵庫の中身を見て、自由に決められるのです。
たとえばメインが豚スライス肉の日は、ショウガ焼きにするか、塩コショウで炒めるか、甘辛いタレを絡めるか、など自由です。
わが家の、基本の食材の例はこちら。
・月曜:豚バラor豚ひき
・火曜:鶏
・水曜:魚
・木曜:豚スライス
・金曜:豆腐orエビ
・土曜:牛
・日曜:丼、カレー、鍋など大皿料理
この予定で週に一度ネットスーパーで食材を購入します。メインのお肉や魚のほかに、野菜やキノコなど副菜になるものも買っておきます。
食材はこれでそろいました。あとは、当日に具体的なメニューを考えるだけ。
たとえば、月曜日は「豚バラor豚ひき肉」のどちらかを使う日。今回は豚バラ肉を買ったので、冷蔵庫にある大根と一緒に「豚バラ大根」にしよう、となります。
食材はまとめ買いし、メニューに迷って余計な食材を買わないので、節約にも。
●実際につくった一週間の献立を紹介
・月曜日

メイン:豚バラ大根
副菜:鮭のチーズ焼き、ニラとタマネギの塩こうじあえ
・火曜日

鶏から揚げ
メイン:鶏から揚げ
副菜:ピーマンとしらたき煮、レタスとハムサラダ
・水曜日

アジフライ
メイン:アジフライ(スーパーのお総菜です)
副菜:ニラとニンジン炒め、白菜サラダ
・木曜日

豚こま肉とネギのシンプル塩炒め
メイン:豚こま肉とネギのシンプル塩炒め
副菜:レタスとキュウリのドレッシングあえ、インゲン煮
・金曜日

麻婆豆腐
メイン:麻婆豆腐
副菜:レタスのナムル、フキとさつま揚げ煮
・土曜日

すき焼き風煮物
メイン:すき焼き風煮物
副菜:ほうれん草ワサビあえ、ニンジン卵サラダ
・日曜日

ミックスグリル
メイン:ミックスグリル(ガストのテイクアウト)
副菜:ポテトサラダ、モヤシとニラゴマあえ
一週間の夕食をこんなふうに回しました。副菜は、旬の安い野菜を中心に冷凍野菜も取り入れ柔軟につくっています。
日曜日は、本来カレーや鍋など大皿料理の日なのですが、この日は疲れていたので出前にしました。ガストのミックスグリル(ハンバーグとチキンステーキ)を食べました。ご飯と副菜は自分で準備しています。
メイン料理が決まると、副菜は冷蔵庫の野菜の在庫を見て適当につくればよいので、私はやりやすいです。この「ゆるさ」が続けやすく、そして献立を考えるストレスを減らしてくれます。
●献立づくりをさらにラクにする「簡単メモ」
メインの食材は決まっているけれど、さて、なにをつくろう…? と迷うこともあります。さらにラクをするために、簡単な献立も併せてメモしています。

メモは「曜日と食材」の横に「よくつくるメニュー」も書いておきます。このメニュー内から選ぶと頭を使いません。つくり慣れているものだけを書いているので、レシピを調べることはなくササっとつくります。
これを見れば、考える手間を減らせます。
そのほかのルールとして
・一日のどこかに海藻類、キノコ類を入れる
・野菜は淡色野菜と緑黄色野菜と両方をとる
こんな風に決めています。ですが、例外として忙しいときや外出した日は総菜を買うなど適度に変えてもOKとしています。そのくらいのほうが続けやすいですし、アラフィフは疲れやすいですから、無理しないのがいちばん。
今日は、私のやり方を紹介させていただきました。日々の献立づくりに悩む方に、ちょっとしたヒントになれば幸いです。
本多めぐ