
採れたてのブドウ「デラウェア」を詰めた箱をトラックに積み込む農業関係者ら=5月26日、大阪府柏原市のJA大阪中河内国分出荷場
大阪府柏原市で特産のブドウの出荷が26日、始まった。今年は例年並みの収穫量だが、糖度は甘く、良い出来栄えという。府内や隣接する奈良県、東海3県(愛知、岐阜、三重)の各青果市場に向け、出荷作業は7月下旬まで続く見込みとしている。
出荷されたブドウは府内の主力産品で、ハウス栽培された小粒の種無しブドウ「デラウェア」。近鉄大阪線河内国分駅(同市)に近いJA大阪中河内国分出荷場では、出荷初日(5月26日)に農家4軒から1箱当たり1・2キロのデラウェア1355箱(約1・6トン)が運び込まれ、トラックに次々と積み込まれた。
国分地区では、今季の出荷を農家30~40軒で200トン以上を見込むとした。
生産農家で国分出荷組合の谷口文一(ふみかず)組合長(64)は、昨年来の燃料価格の高騰でブドウの生産コストも上昇しているのが悩みの種だが「糖度は規定の18度を上回り、かなり甘い。自信が持てる良い出来。たくさん食べていただきたい」と話していた。
同市に点在しているブドウの直売所は、出荷時期に合わせて6月以降、順次オープンする見通しという。