
ボルボがCセグメント・サイズのSUVでボルボのエントリー・モデルとなる「C40」と「XC40」の電気自動車=バッテリーEV(BEV)モデルの仕様を変更した。
2モーター4WDを廃止
これまでは前後2モーターの4WDとフロント1モーターの前輪駆動の2種類だったが、ツイン・モーターの4WDを廃止し、すべて1モーター仕様に統一。また、1モーター仕様のモーター位置をフロントからリアへ変更することで、駆動輪も前輪から後輪へ移動した。
238psのモーターをリアに搭載
自社で新規に開発したモーターは238ps(175kW)/420Nmを発生。これは従来型の231ps(170kW)/330Nmと比べると出力が約3%、トルクが約27%向上している。なお、全モデル同一のモーターで、システム総合出力408ps/660Nmを発生していた4WDに代わる高出力仕様は用意されない。また、駆動用リチウムイオン・バッテリーの容量は従来の69kWhから73kWhへと約5%拡大している。
ワンペダル・ドライブには前走車が検出されない場合にコースティング走行が可能なオート・モードを追加。Googleのアプリ及びサービスとテレマティクス・サービスのボルボ・カーズ・アプリはともに無償利用期間を5年へと1年間延長した。
「プラス」と「アルティメット」の2グレード
グレードはベーシックな「プラス」と、上位仕様の「アルティメット」の2本立て。プラスにはPM2.5センサー付きの空気清浄機能を標準装備し、新デザインの19インチ・ホイールを採用。アルティメットはフル・アクティブ・ハイビーム付きのピクセルLEDヘッドライトと、コーナリング・ライト機能付きのLEDフロント・フォグライトが標準装備化された。
ボディ・カラーは新色のクラウドブルーとヴェイパーグレーを追加し、メタリックとプレミアムメタリックの各塗装色が無償で選択できるようになった。
価格はC40のプラスが699万円、アルティメットが739万円 、XC40のプラスが679万円、アルティメットが719万円となっている。
文=関 耕一郎
(ENGINE WEBオリジナル)
関耕一郎