【日本代表】テレビ中継なし、田嶋会長「申し訳ない気持ちはあるが放映権の相場が崩れる」

【日本代表】テレビ中継なし、田嶋会長「申し訳ない気持ちはあるが放映権の相場が崩れる」

  • 日刊スポーツ(サッカー)
  • 更新日:2023/11/22
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W杯アジア2次予選シリア戦後に取材対応する日本協会の田嶋幸三会長(撮影・岡崎悠利)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本5-0シリア>◇21日◇プリンス・アブドゥラ・アルファイサル・スタジアム

日本(FIFAランキング18位)がシリア(同92位)を圧倒し、2次予選を2連勝とした。トップ下で先発したMF久保建英(22=レアル・ソシエダード)のミドル弾、エースFW上田綺世(25=フェイエノールト)の2得点などで5-0大勝した。

同試合は日本でのテレビ中継、配信はなかった。試合後、日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が経緯を説明。「(放送の)権利は向こう(シリア)の協会にあって。エージェントが日本の価格につりあげようとしていたのは事実。最後、いろんな形で下げたみたいだが、日本のテレビ局は編成や放送枠、サーバーの確保など簡単なことではない。2日前に決まることは日本ではあり得ない」と話した。「放送できなかったのは申し訳ない気持ちはありますが、無理してお金をつり上げることをやっていったら、逆に放映権の相場まで崩れる。シリアの協会はペーパービューは別として0になった。そこはもう少しAFC(アジアサッカー連盟)も考えないといけない」と私見を述べた。「我々は(放送権料を)たたいて下げようではない。夜中ですよ。そこで何億もよこせ、なんて出せないですよ」と強い決意を言葉にした。

当初シリア戦は午後8時(日本時間22日午前2時)開始予定だったが、2週間前に午後5時45分(同午後11時45分)に変更。中立地開催も1カ月前に発表されたばかりだった。田嶋会長は「時間が変わる、ベニュー(会場)も変わる、我々はついていけていない。それじゃあ、なかなか契約してくれるところはないだろうなと思います」と国内の放送局の思いを代弁。「見合う額になれば、どこかがやってくれることがあるかもしれませんが…」と、高額な放送権料もネックになっていることを示唆していた。

これに対し、20日の前日会見では試合の放送権に関わっているというUAEの代理店「PRO」の最高経営責任者(CEO)であるユーセフ氏が報道陣の前で「先週の時点で日本側からの条件を受け入れたが、2日前になって破談になった。理由はわからない」と、1度は条件面に合意したと説明。代理店の「儲け」につながる放送権料の高騰についても交渉の当初より3割から4割減額されたとし「そこは問題ではなかった」と、法外な金額を要求したわけではないと主張していた。

来年3月26日には北朝鮮と、6月6日にはミャンマーとのアウェー戦が待つ。田嶋会長は今後に「場所も日程も決まっていない。60日前には決めないといけない。そこは決まってからになると思います」と話した。

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