「ベスト8を本気で目指すなら...」 W杯2連勝へ、松井大輔が日本代表に望む“修正力”

「ベスト8を本気で目指すなら...」 W杯2連勝へ、松井大輔が日本代表に望む“修正力”

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  • 更新日:2022/11/25
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ドイツを下して歓喜する日本の選手たち【写真:ロイター】

W杯ベスト16経験者・松井大輔のコスタリカ戦展望

サッカー日本代表は23日、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦でドイツ代表と対戦し、2-1と劇的な逆転勝利を収めた。W杯で4度の優勝を誇る強豪を破った勢いのまま、グループリーグ突破に向けて27日のコスタリカとの第2戦に臨むが、2連勝に向けて日本代表に必要なものとは――。2010年南アフリカ大会に出場し、主力としてベスト16進出に貢献した元日本代表MF松井大輔(Y.S.C.C.横浜)に、コスタリカ戦での注目点について聞いた。(取材・文=藤井 雅彦)

◇ ◇ ◇

W杯の開幕前、日本代表チームを取り巻く空気は決して良好とは言えなかった。

コンディション不良が囁かれる選手も多く、直前の17日に行われたカナダとの強化試合では1-2と逆転負けを喫した。そうした逆風をはねのけて手にした初戦ドイツ戦“大金星”の効果とは、どのようなものだろうか。日本代表の一員として、2010年南アフリカW杯でベスト16進出を経験している松井が、当時の話を交えながら語る。

「2010年の時も本大会前は結果が出なかったけど、初戦のカメルーン戦に勝ったことで空気がガラッと変わりました。今回は相手が優勝候補の1つであるドイツだったので、さらに大きな自信になるはず。喜ぶことは大切で、それは勢いにつながります。チームの士気が高まったのは間違いありません。2戦目以降にもポジティブな影響をもたらす勝利でした」

言うまでもなく、ドイツ戦は日本サッカーにとって歴史に残る逆転勝利だった。世界を驚かせた大番狂わせと形容してもいいだろう。

一方で、前半は苦しい展開を余儀なくされたことも事実。攻守両面で日本の良さをほとんど出せず、防戦一方に。松井は第2戦に向けて、あらためて精査すべき課題があると指摘する。

「前半はこれまでの強豪国に対する戦い方と同じになっていました。主にドイツにボールを持たれる形で、高い位置からプレッシャーをかけられず、ボールを持った場面では効果的にボールをつなげなかった。やりたいことをやられてしまった感じで、ほぼサンドバック状態でした。自分たちのサッカーができない局面では、ピッチ内でもっと声をかけ合って解決することが必要。ポジションを変えるのか、ボールの動かし方を変えるのか、相手の出方を見ながら考える。これはどのチームが相手でも、勝つためにやらなければいけないことです」

ベスト8を目指すなら「スペイン戦を消化試合に」

試合では、ハーフタイムに森保一監督がシステム変更を施して流れが一変した。ビハインドの展開での3-4-3採用には、戦い方のバリエーションが増えつつあることを感じさせた。それらを踏まえて、日本代表は第2戦以降をどのように戦うべきだろうか。

「どれだけ準備してきた配置なのかは分かりませんが、おそらく負けている展開での即興の可能性が高い。三笘(薫)選手をウイングバックに置く時点で守備は厳しいですし、あくまでもオプションという位置付けでしょう。ただ、システムを併用できるのは強みですし、それは世界的なトレンドでもあります。第2戦以降、スタートは手堅いメンバーの配置だと思いますが、もしビハインドになった時はドイツ戦での成功体験を生かせるはず」

日本代表は最高のスタートを切ったが、もちろんこれでグループリーグ突破が保証されたわけではない。次の相手は北中米カリブ海最終予選4位で、ニュージーランドとの大陸間プレーオフを制して本大会に出場してきたコスタリカ。第1戦ではスペインに0-7と大敗しているだけに、日本戦では勝利を目指して死に物狂いで戦ってくることが予想される。

「負傷明けで途中出場した冨安(健洋)選手の状態はどうなのか。ドイツ戦では足がつっている選手もいましたし、出場しなかった守田(英正)選手のコンディションも気になるところ。いずれにせよ総力戦になるでしょうから、鍵を握るのは5枚の交代カードです。コスタリカ戦に勝利してスペイン戦を消化試合にできれば、決勝トーナメントに向けてベストです。目標に掲げているベスト8を本気で目指すのであれば、引き分けではなく勝利がほしい第2戦になります」

大会初戦で価値ある勝利を手にした日本。まだ見ぬ景色に辿り着くために、27日のコスタリカ戦も勝って、ベスト8への通過点にしたいところだ。

(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)

藤井 雅彦

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