『プレデター:ザ・プレイ』制作陣&キャストらが語る、“歴史”と向き合う熱意

『プレデター:ザ・プレイ』制作陣&キャストらが語る、“歴史”と向き合う熱意

  • MOVIE WALKER PRESS
  • 更新日:2022/08/05
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『プレデター:ザ・プレイ』監督&プロデューサー、キャストが語り合う! [c] 2022 20th Century Studios

アーノルド・シュワルツェネッガーが主演を務めた『プレデター』(87)を皮切りに、クロスオーバー作品を含めて6作品が展開してきた「プレデター」シリーズ。その最新作にして、人類とプレデターとの“最初の戦い”が描かれる『プレデター:ザ・プレイ』が、いよいよ本日よりディズニープラス「スター」にて配信スタートした。

【写真を見る】人類vsプレデターの“最初の戦い”が始まる!シリーズ最新作で挑んだ、これまでにない試みとは

このたび本作でメガホンをとったダン・トラクテンバーグ監督とプロデューサーのジェーン・マイヤーズ、そして主人公のナル役を演じたアンバー・ミッドサンダーと、若きコマンチ族の戦士タアベ役を演じた新人のダコタ・ビーヴァーズ。4人が本作に込めた想いや、作品の舞台裏を語り合うインタビューが到着した。

物語の舞台は300年前のアメリカ。グレート・プレーンズを放浪する伝説的ハンターと共に育ち、自身も高い戦闘技術を携えた戦士であるコマンチ族の女性ナルに、目に見えない危機が迫る。音もなく忍び寄り、次々と仲間を殺めていく“見えざるなにか”に恐怖を抱きながら、戦士の誇りをかけて戦いに挑むナル。彼女の前に現れたのは、進歩したテクノロジーの武器を有する地球外生命体“プレデター”だった。

「体験しているかのように感じられる映画を作りたい」(トラクテンバーグ監督)

――監督デビュー作となった『10 クローバーフィールド・レーン』(16)以来、実に6年ぶりの長編監督作。本作を作ろうと思ったきっかけを教えてください。

トラクテンバーグ監督「私がこの映画に取り掛かったのは『10 クローバーフィールド・レーン』が公開された1年後でした。『プレデター』シリーズの最近の映画が公開された後にフォックスとディズニーが合併したことや、いろいろなことがあってここまで遅れることになりました。このアイディアはいくつかのことから生まれています。映画を観ている人が、あたかも自分がそれを体験しているかのように感じられる映画を作りたいと思ったのがきっかけです」

――ダコタはこれが映画デビュー作。これまで演技に挑戦したいという気持ちはあったのでしょうか?

ビーヴァーズ「演技をずっとやってみたかったけれど、自分には無理だろうと思っていました。この業界に知り合いが誰もいないし、どうやって入っていけばいいのかわからなかったからです。それで僕は音楽を演奏し、TJ Maxx(安売りのチェーン店)で働いていました。僕は地に足がついたタイプで、いまでもそうですが、実際に演技をやってみて、とても楽しかった。

僕は音楽を演奏していて、自分の人生を送っていて、ある時映画のオーディションの話が来た。ところがパンデミックが起こり、その映画の企画は止まってしまった。そんな時に『別の映画で小さな役があるから、オーディションを受けてほしい』とメールが来ました。それがこの映画だったのです。なぜ僕が選ばれたのか、いまでもわからないけれど、選んでもらえて本当にうれしかったんです」

――「プレデター」は30年以上の歴史とカルト的人気のあるシリーズ。出演が決まった時、どのように感じましたか?

ビーヴァーズ「とにかく衝撃的でした。実は僕はシリーズの1作目しか観たことがなく、『プレデター』の新作のオーディションだと知っても緊張しないように観るのを避けていました。シリーズを全部観たのは役がもらえてからのことです。『これはかなり強烈だ。頭がぶっ飛ぶ』。そんな感想を抱きました(笑)」

トラクテンバーグ監督「その話が出たついでに、ここでアンバーとダコタに役をオファーされた時の反応を語ってもらえたらよいと思うんだけど、どうでしょう?」

ビーヴァーズ「ダンはFacetimeで連絡をくれて、『血を流す時間はある?』と言っていましたね」

トラクテンバーグ監督「ああ、たぶんそんなことを言いました(笑)」

ビーヴァーズ「それに対して『僕はそれがなにであれ、やる時間がありますよ』と言ったのを覚えています(笑)」

ミッドサンダー「私もダンからFacetimeで連絡をもらった時、たしか『どこかに行かないといけないのに、車も、飛行機も、電車も使えないとしたらどうする?』と言われたと思います。そして私は『ハングライダー』と答えました。そうしたらダンに『エンジンがないとダメだ』と言われました。つまり正しい答えは…」

トラクテンバーグ監督「チョッパーだ。それが正しい答えです」

「この映画の続編を作ることがなければ、もう二度とないプロジェクト」(マイヤーズ)

――ジェーン(・マイヤーズ)への質問です。今作はディテールにも注意が払われていますが、歴史的な描写の正確さについて教えてください。

マイヤーズ「可能な限り、正確に描くことにこだわりました。あの時代にはまだ写真がなく、いくつかの絵があるだけ。それも多様なスタイルの絵があるわけではない。そのおかげで、私たちにはかなり自由がありました。けれどプロデューサーとしては、コマンチ族の要素をたっぷりと入れたいと考えました。ネイティブ・アメリカンでコマンチ族である私にとって、それはとても大きな意味のあることでした。

私は『プレデター』シリーズを観て育ちましたが、ネイティブの人間として、ひとつかふたつでいいから正しく描写してほしいといつも思っていました。そこでコマンチの言語を入れることをスタジオに売り込みました。そのおかげで、私が子どもの頃から学んできたことを使える夢のようなプロジェクトになりました。今後、この映画の続編を作ることがなければ、このようなプロジェクトはもう二度とないと思っています」

ビーヴァーズ「オーディションに行く5日ほど前に、コマンチの言葉で書かれた脚本が送られてきました。最初は驚いたけれど、やるしかないと挑んだんです。全部コマンチの言葉で撮影できたら素敵だっただろうけど、コマンチでの吹替えも作られてうれしいです。吹替えをやったのはオリジナルのキャストだ。それも珍しいことで、とても有意義な体験でした。それは言語を保っていくためにも重要なことで、子どもたちが何度も観て、覚えてくれるかもしれない。そうなったらすばらしいことです」

ミッドサンダー「ネイティブの言語のバージョンが同時に公開されるというのは初めてのことだと思います。『スター・ウォーズ』や『ファインディング・ニモ』はあとになってからナバホのバージョンも作られたけれど、今作は同時公開。この映画に出てくるキャラクターにとっては、それが自然な言葉なのだからとても素敵なことです」

――本作の撮影を通じてどんなことを学びましたか?

ビーヴァーズ「この映画からはとても多くのことを学ばせてもらいました。今作にかかわる人たちはみんなすばらしくて、僕の手助けをしてくれた。正直言って、ダンとジェーン(・マイヤーズ)が具体的になにをしていたのかも僕には理解できていないのですが、彼らは僕にとても優しくしてくれた。これは本当に楽しい経験になったから、演技の仕事を今後もずっとやっていきたいと思うようになりました」

――最後に、今作をついに世界の観客と分かち合えることを、どう感じていますか?

ミッドサンダー「すごくエキサイティングなことだけれど、ちょっとだけ怖くもあります。私が最初に今作のオーディションを受けたのは、2020年の初めでした。つまり、今作は私の人生に2年も存在していました。撮影は6か月もかかり、それが終わったのがほぼ1年前。すごいことのように感じているし、ようやくみなさんにお見せすることができるのが、とてもうれしいです」

構成・文/久保田 和馬

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