スポーツ通じ生きる希望を...“がんサバイバー”によるオンラインマラソン大会「仲間は沢山いると伝えたい」

スポーツ通じ生きる希望を...“がんサバイバー”によるオンラインマラソン大会「仲間は沢山いると伝えたい」

  • 東海テレビ
  • 更新日:2023/05/26
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がんを克服した人などが参加するチャリティマラソンが21日に開かれ、オンラインの活用で日本各地からおよそ100人が参加しました。企画したのは、愛知に住む「がんサバイバー」の女性でした。

21日、名古屋市中区で行われたYouTubeのライブ配信。オンラインでのマラソン大会を番組のように演出しています。

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参加者は、北は北海道、南は九州から100人ほどで、ある共通点があります。

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東京から参加した男性:

「自分は直腸がんで直腸を全摘出して。5年前ですね」

牧野さん:

「そういった状況でも、こんなに走れるようになるんですね」

東京から参加した男性:

「やっぱりがんになって、ふさぎ込んでしまったりしたんですけど、でもこうやって元の自分に戻れる瞬間というか」

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がんを克服したり、がん患者を支援する思いを持つ人たちです。

企画したのは豊田市に住む牧野かおりさん(41)。彼女もがんの経験者です。

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22歳の時、血液のがん「悪性リンパ腫」を患い、ステージ4と診断されました。大学で水泳に打ち込み、卒業後スイミングスクールのインストラクターとして働き始めた半年後のことでした。

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牧野さん:

「いよいよ泳げなくなる、プールに行く元気すらなくなるってなってくると、これは死が近いなっていうような感覚がありました」

抗がん剤治療で髪の毛は抜け、体力はみるみる低下。

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そんな中、がんを克服して「ツール・ド・フランス」に挑戦した自転車選手の自伝を目にしました。

牧野さん:

「がん治療後にこんなに走れるようになるのというふうに思って、すごい希望を貰ったんですよね」

希望を胸に治療に取り組み、がんを克服した牧野さん。その4年後、新たに始めたトライアスロンを完走するまで力を取り戻しました。

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こうした経験から、スポーツイベントを通じがん患者を支援したいと、マラソン大会を企画。時間は1時間、走ってもよし歩いてもよし、コースもペースも自分のできる範囲で。

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名古屋の名城公園にも参加ランナーがいました。

乳がんを経験した女性:

「自分もがんサバイバーということで、これはちょっと参加しようかなと思って。ちょっとでもお手伝いができたら嬉しいなと思います」

ランナーから集めた参加費は、がん患者などの支援に充てられます。

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牧野さん:

「こんなに辛いのは自分だけなんじゃないかって思うと思うんですよ。そういう思いをしてるのはあなただけじゃないよ、仲間はたくさんいるよってことを伝えたいと思って大会を開催しています」

東海テレビ

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