低カロリー・低カーボを実現した、ベター・ベーグルの挑戦

低カロリー・低カーボを実現した、ベター・ベーグルの挑戦

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2022/09/23
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低カロリーベーグル「ベター・ベーグル(Better Bagel)」を販売するスタートアップを創業したエイミー・ヤンに言わせれば、ベーグル業界を揺るがそうとする壮大な試みは、自らの個人的経験に端を発している。

現在32歳のヤンによれば、20代のころは、「食をめぐる個人的な悩みと健康な食生活のあいだ」で揺れていたという。常に「何かを渇望していました。食べているときには罪悪感を抱き、食べていないときにはみじめな気持ちになっていました」とヤンは話す。

ペンシルベニア大学ウォートン・スクールで経営戦略・起業のMBA取得をめざして勉強し、卒業を目前にしていた2020年、ヤンはフードテクノロジーを学び、精製炭水化物に注目。そして、ベーグルの改良が人生の目標のひとつになるだろうと確信した。

ベーグルは、「信じられないほど不健康で、精製された炭水化物と糖がぎっしり詰まっています」とヤンは述べる。ヤンの説明によれば、たいていのベーグルにたっぷり含まれている精製炭水化物は、世界の肥満の主因になっているという。

ヤンは、ヴァーソ・キャピタル(Verso Capital)主導のプレ・シードラウンドで120万ドルを調達し、ベター・ベーグルを販売する企業「ベターブランド」を創業した。

通常のベーグルの場合、カロリーはひとつあたり225~250kcalだが、ベター・ベーグルのカロリーは160~180kcalだ。ネットカーボ(正味炭水化物)は、一般的なベーグルが50gを超えるのに対し、ベター・ベーグルでは5gにとどまっている。また、繊維とたんぱく質が多いため、「病気との闘いに役立つ免疫力をつくる」効果もあるとヤンは指摘する。

カリフォルニア州サンタモニカを拠点とするベターブランドは、2021年6月22日にオンライン(www.eatbetter.com)で事業を開始した。消費者のフィードバックを集めて、サプライチェーンの運営をテストする目的だった。同社のベーグルは、2カ月のあいだに二度完売している。

ヤンは2022年8月、ホールフーズ・マーケットと契約を結び、ベター・ベーグルは世界各地にあるホールフーズの全店舗に置かれるようになった。4つ入りパックで販売され、価格は12ドルだ(ただし、オンラインで購入すると、配送料の関係で16ドルになる)。

現在は、ホールフーズに加えて、ゲルソンズ、ザ・フレッシュ・マーケット、スプラウツでも購入できる。

2022年末までに、2000店前後で販売されるようになる見込みだ。2023年には、その数は5倍の1万店に達する可能性がある。

ヤンによれば、ベター・ベーグルは幅広い層にアピールしているという。具体的には、「ナチュラルフードやクリーン・イーティングの支持者、低炭水化物食の実践者、ヴィーガン、アスリートなどの高たんぱくを好む人のほか、(ベター・ベーグルの)糖分無添加という点を好む糖尿病患者、そして味を気に入っているベーグル愛好家など」だ。

ベター・ベーグルを専門で販売する小売店舗の開店を考えているかと質問すると、ヤンはこう答えた。「可能性はあります。想像してみてください。メニューに並ぶエッグ&ソーセージのベーグルを買っても、バナナ2スライスぶんのネットカーボにしかならないんですよ。最高の気分になれて、しかも悪い影響はないんです」

革新的なヤンは、ベーグルだけにとどまるつもりはない。将来的には、「たとえば『ベター・プレッツェル』や『ベター・ピザ』などの、多くのカテゴリーの変革」を見据えている。いずれは、ペプシコーラやネスレといった最大規模の消費者向け製品ブランドとも競合するようになると見込んでいる。

ベター・ベーグルの今後の成功に関しては、ふたつの要素がカギになるとヤンは見ている。ひとつは、消費者が直面する多くの問題を解決すること。もうひとつは、製品を支える強力なミッションを掲げることだ。

forbes.com 原文

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