シドニィ・シェルダンのおすすめ作品4選!代表作『ゲームの達人』など

シドニィ・シェルダンのおすすめ作品4選!代表作『ゲームの達人』など

  • ホンシェルジュ
  • 更新日:2021/11/25
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シドニィ・シェルダンは映画やテレビ業界で脚本家として仕事をした後に、50歳を過ぎてから小説を書きはじめました。すると作品は次々と大ヒット。日本でも大ブームとなり、大人はもちろん、学生でも読んでいないと話題についていけないことがあったそうです。そんな彼のおすすめ作品を4つご紹介します。

爆発的人気を誇った作家、シドニィ・シェルダンとは

1917年、アメリカはシカゴ生まれのシドニィ・シェルダン。当初は、ハリウッドやブロードウェイ、テレビ業界で脚本などの仕事をしていました。映画『独身者と女学生』ではアカデミー脚本賞も受賞しています。

その後50歳を過ぎてから小説を書きはじめると、ベストセラーを連発。映画やテレビドラマの原作となった作品も数多くあります。小説『血族』は、オードリー・ヘップバーン主演で『華麗なる相続人』として映画化。そのブームは日本にも飛び火し、書店などでも大きく展開されて飛ぶように売れました。

もともとショービズ界で脚本を書いていたためか、彼の作品の多くは息をつかせぬ展開が次々と起き、主人公が一瞬でどん底に落ちたりと思わず引きつけられるものばかりです。絶えず浮き沈みが起こり、ページが止まらなくなってしまうことが彼の作品の最大の特徴です。

亡くなる直前まで執筆を続け、2007年に89歳でこの世を去りました。

シドニィ・シェルダンの代表作『ゲームの達人』

スコットランドの高地で育ったジェイミーは、明るくて楽観的な青年です。ダイヤモンド・ラッシュにのり一攫千金を夢見て、南アフリカへ旅に出ました。1年かけてようやく着いたそこには、世界中から何万人もの人が集まっています。

そこで雑貨店を営むオランダ移民のバンダミヤという男を紹介されたジェイミー。彼を尋ねるとジェイミーのこと気に入った様子で、2人は共同事業者としての契約を交わしました。

ある夜ジェイミーは、ふと座り込んだ地面に巨大なダイヤモンドをいくつも見つけ、バンダミヤに報告します。しかし2人が結んだ契約は、実はバンダミヤが利益を総取りする内容になっていたのです……。

ゲームの達人著者シドニー シェルダン 出版日

長編の小説ですが、読みやすい文章で次々と展開が起き、どんどんページが進みます。成り上がったと思えば地に落ちるなど、物語は休む間もなく進み、平和なときがほとんどありません。

物語のはじめは明るく純朴で世間知らずだったジェイミーですが、人生で初めて裏切りやリンチに遭い、生死を彷徨ったのちに、復讐の鬼と化します。

実はバンダミヤは町の役人たちをも買収している権力者だったという、圧倒的不利な状況のなか、ジェイミーが彼を追い詰めていく様子は必見です。

さらにこの物語はジェイミーだけで終わらず、彼の子ども、孫の代まで、主人公を交代しながら生きるか死ぬかの闘いが続いていきます。加速する強欲なサバイバルゲームの行く末に注目です。

平凡な人生が一転、地獄の女子刑務所から脱獄できるのか『明日があるなら』

主人公のトレイシーは信託銀行に勤める20代の真面目な女性。妊娠しており、近々結婚する予定で、幸せの真っただ中にいました。

そんな折、愛する母親が突如自殺したという知らせを受けます。経営していた工場をマフィアに乗っ取られたせいだと知ったトレイシーは、生まれて初めて人を憎み、その相手宅に乗り込んでいきます。

しかしそこで暴行された彼女は、発砲と不法侵入、窃盗をでっちあげられ、逮捕されてしまうのです。

その後の裁判にも手が回されていて、殺人未遂によりトレイシーの刑期は15年に。婚約者にも捨てられたうえ、無法地帯と化している女子刑務所で絶望を味わうことに……。

明日(あす)があるなら〈上〉著者シドニィ シェルダン 出版日

ピュアで素朴な女性トレイシーが、絶望の底に転落し、刑務所の中でどうやって逃れ生き残っていくのかが前半のハイライトです。

復讐をすることを心に決めながらも刑務所の惨状に苛まれ、母や以前の暮らしを思い出して毎晩涙を流すトレイシーは哀れで、思わず応援してしまうでしょう。

その後トレイシーは、服役者の女ボスを味方にし、犯罪のプロである彼女から様々な闇の情報を得て、着々とテクニックを学んでいきます。しかし復讐をするための糸口が掴めそうになるとまた振り出しに戻ったり、ぎりぎりのところで切り抜けたりと一進一退。話の続きを読まずにはいられなくなります。

物語の後半では、屈辱に耐え続けたトレイシーの才能が開花し、似た境遇を持つ相棒も現れて、その後のもうひとつのストーリーが展開していくのです。

一枚の硬貨が、次々と持ち主たちの運命を変えていく『運命の25セント』

若くて器量の良いローズマリーは、ロサンゼルスにあるコーヒーショップのウエイトレス。チップはいつも店で1番でしたが、実はこの仕事が大嫌いでした。

というのも、彼女はスターを夢見て故郷のセイラムから出てきたものの、何のチャンスも得られずに2年も経ってしまっていたのです。夢を諦め、もう実家に帰ろうと決意していました。そして、ウエイトレスの仲間が困っているのを知り、その時持っていたお金を残らず貸してしまうのです。

そんな時ローズマリーは店の客から、「幸運の25セント硬貨だよ」と言われチップを受け取ります……。

運命の25セント著者シドニィ・シェルダン 出版日2016-06-25

全12章がそれぞれ連作の短篇となっており、主人公を交代しながら物語は少しずつ繋がっていきます。運命の25セント硬貨を手にした人々は、それをきっかけに冴えない日々から抜け出す人もいれば、命を落とすことになる人まで様々です。

なかでも作品の中盤で出てくるアリス・ジンマーは読者に人気です。年老いた彼女は、余生に希望を見出せないでいましたが、25セント硬貨によって彼女の運命が二転三転していく様子には思わずほっこりさせられます。

自分の人生を大きく変えるきっかけは、些細なもので誰の手にも巡ってくるものかもしれない、という希望を持てる物語です。

シドニィ・シェルダンが執念でのし上がる女性を描いた『真夜中は別の顔』

マルセイユの貧しい家に生まれたノエル。その美貌は近所でも評判で、17歳になるとモデルの仕事を始めます。しかし身勝手な彼女の父親は、ノエルに対して金持ちの愛人になることを強制。ノエルはこっそり家を出てパリへ向かいました。

パリへ着いた日、ノエルはラリーというパイロットに声をかけられます。そしてそのまま恋に落ち結婚の約束までしますが、ラリーは数日で姿を消して、さらに妊娠が発覚してしまうのです。

時が経ち、彼女は美貌と才覚を生かして大女優になりますが、ラリーへの復讐心は片時も忘れることはありませんでした……。

真夜中は別の顔〈上〉著者シドニィ シェルダン 出版日

たびたびの不幸に見舞われながらも、執念でのし上がっていくノエルの姿は、迫力があり痛快です。ある時は冷静に受け流し、ある時は命もかえりみずに抗います。再びラリーを見つけ、冷酷に復讐を開始する様子はかなりの見どころです。

物語の前半では、ノエルとキャサリンの2人の女性の生い立ちが交互に語られています。ノエルとは正反対の人生を送ってきたキャサリンはもう1人のヒロインで、ノエルのような派手さはないですが、大きな成功を夢見たりせず実直に暮らす女性です。

そんなノエルとキャサリン、別世界に生きていた2人の運命が交わるとき、そしてラリーを加えた3人の心理戦は、生きるか死ぬかの闘いに発展し、ラストには意外な宿命が待ち受けています。

シドニィ・シェルダンの作品は、まさに現場でその風景を見ているような感覚で読むことができ、日頃読書をしない方や、海外作家の作品を読んでいない方にもおすすめです。

しじま こうろ

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