
連係でも個でも違いを見せつけた伊東と久保。写真:GettyImages
2023年11月21日(現地時間)、日本代表がワールドカップ・アジア2次予選でシリアと戦った。GKは鈴木彩艶、DFは右から菅原由勢、谷口彰悟、冨安健洋、伊藤洋輝で、ボランチは遠藤航、守田英正、2列目は右から伊東純也、久保建英、浅野拓磨、そしてCFは上田綺世というスターティングメンバーで臨んだ。
アウェーとはいえ、立ち上がりから積極的に仕掛けた日本。4-1-4-1システムで2つのブロックを敷くシリアに手を焼く時間帯もあったが、守田や久保を中心に前半からチャンスを作った。
そして32分、右サイドからの伊東のパスを受け取った久保がお手本のようなミドルで先制弾を突き刺す。さすがラ・リーガでも大きな存在感を示しているだけあって、格の違いを見せつけた印象だ。
続く37分には、伊藤のクロスに反応した伊東がヘッドでゴール前に折り返したボールを上田がボレーで蹴り込む。さらに40分には、久保の縦パスから伊東がゴール前に流したボールをこれまた上田が流し込んで、3-0。チームとしても格の違いを見せつけた。
結局、後半にも菅原のミドル、細谷真大のボレー弾で加点し、5-0と快勝。アジア2次予選で開幕2連勝、その2試合(初戦はミャンマーに5-0)で総得点10、失点ゼロと、日本は文句なしの成績を残した。
組織力だけでなく、圧巻の4アシストを決めた伊東をはじめ、中盤をコントロールした守田、2得点の上田、鬼のラインコントロールだった冨安など、個の力でもシリアを圧倒。いとも簡単にねじ伏せた、というのが率直な感想だ。
三笘や板倉らの不在をものともせず、アウェーで5-0と衝撃のスコア。容赦なくゴールを重ね、冨安や久保などを後半途中でベンチに下げる余裕さえ見せた森保ジャパンは“アジアのモンスター”と言うべき存在だ。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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