(セ・リーグ、広島3ー3阪神=規定により延長十二回引き分け、11回戦、広島9勝2分、23日、マツダ)阪神が5位に転落した。延長十二回引き分けで、広島戦の今季初勝利は7月5日からの甲子園3連戦まで持ち越しとなった。1点を追う九回2死二塁から近本光司外野手(27)の右前打で追いつき、十一回の1死二塁、最終回の2死三塁の好機は逃し、その裏の2死満塁の窮地を岩崎優投手(31)がしのいでドローとなった。首位ヤクルトとは15差。過去、最大の逆転優勝は1963年の西鉄の14・5差(相手は南海)で、〝デッドライン〟を越えてしまった。矢野耀大監督(53)の一問一答は以下の通り(チーム成績31勝38敗2分、観衆2万4194人)。
ーー九回は近本が打って、土壇場でよく粘った
「うん。追いついてね。2アウトまでいったけど、追いついたというのは相手の栗林もいいクローザーなので、そういうところではよかった部分かな。でもその前に点が取れていないというのが、アンダーソンのところで点が取れていないというのが、どうしても響いてしまうので。もちろんみんな取りに行こうと思っているし、気持ちはあると思うんだけど、ああいうところで、しっかり取っていきたい」
ーー岩崎が久々の登板
「まあ、いきなり、ポジション的にも難しいポジションだけど、ゼロに抑えたところに意味があるんじゃないかなと思っています」

延長十回、三本間で転倒する広島・中村奨=マツダ(撮影・安部光翁)
ーーアルカンタラはタイトな場面で抑えた
「まあ、それはね、ホームでアウトの場面(延長十回2死一塁で菊地涼に左翼線を破られたが、一走の中村奨が三本間で転倒し、憤死)だし、それは抑えたっていう形っていうのはどうかと思うけど」
ーー24日から甲子園に戻って
「まあね、負けて帰るのと引き分けでは全然違うんで、そういうところでは引き分けがあって良かったなって思えるような、明日からの試合にしていかないとダメだと思うし、試合自体は悪い試合をやってるわけじゃないと思うんで、そういうところでは何て言うのかな、自分たちの野球をまたね、明日からやれるような引き分けにしていきたいなと思います」