
長野・発砲事件を受け 新潟県内の猟銃販売者は 所持許可や規制は今後どうなる
長野県中野市で男が猟銃を持って立てこもった事件。男は5月26日に逮捕されましたが、警察官を含む男女4人が死亡しました。銃規制が厳しい日本で起きた発砲事件。さらなる規制が必要なのか…猟銃を扱う県内の関係者を取材しました。
案内されたロッカーの中には。
〈相田英一郎さん〉
「見えますか。例えば銃を盗まれても容易に使うことができないようにしてロッカーに収めて…」
厳重に保管された猟銃です。田上町の相田英一郎さんはこの道50年のベテラン猟師…銃の販売も手掛けています。
〈相田英一郎さん〉
「うちの近くにもハンターや銃を持っている方がいらっしゃる。ちょっと気を付けなければそういうふうに受け取られたら大変ですよね」
偏見を気にしているのは5月25日の事件があったからです。
殺人の疑いで逮捕されたのは、青木政憲容疑者(31)。25日午後4時半すぎ、長野県中野市で通報を受け駆け付けた警察官に猟銃を発砲して殺害した疑いがもたれています。また、この事件では刺されたとみられる近くに住む女性と、現場に駆け付けた別の警察官、そして現場近くでケガをしていた高齢女性の死亡も確認されています。
〈避難した人は〉
「ちょっと信じられないですよね。普通に普段静かな場所なのでまさかという感じ」
静かな町を一変させた発砲事件。青木容疑者は県公安委員会から猟銃4丁の所持許可を得ていたことが明らかになっています。
田上町で猟銃を販売する相田さん。猟銃を所持するまでには厳しい審査があると指摘しますが…
〈相田英一郎さん〉
「銃というのは人を殺せる道具ですよね。だからそれを踏まえてそういうものをこれから自分が手にするいう自覚が本当にあるのかないのかを私たちや警察組織が見抜いて、そういう許可を出すのかというとそれは分からない、見通せない」
また、猟銃を所持する許可を得てから約3年で許可証を更新する必要があるということです。
〈相田英一郎さん〉
「例えば半年後、あるいは1年後、2年後、3年後にその人が同じような生活様式を保っているかというということが一つの焦点ではないか」
4人が犠牲になった今回の事件。猟銃の所持許可について改めて考えるきっかけとなりそうです。