久保建英とマジョルカ攻撃陣“6人の壁” 序列ダウンの苦境、現地記者「彼にとって...」

久保建英とマジョルカ攻撃陣“6人の壁” 序列ダウンの苦境、現地記者「彼にとって...」

  • Football ZONE web
  • 更新日:2020/01/28
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マジョルカMF久保建英がベンチで戦況を見守る様子【写真:Getty Images】

【スペイン発コラム】リーグ戦2試合連続のスタメン落ち、チームもソシエダに0-3と完敗

日本代表MF久保建英が所属するマジョルカは26日、リーガ・エスパニョーラ第21節でレアル・ソシエダと、まだ今季のリーグ戦で1勝もしていないアウェーゲームを戦った。

マジョルカは19日に行われた前節、ホームでバレンシア相手に4-1の快勝を収めて17位に浮上し、降格圏からの脱出に成功した。しかし、MF香川真司が所属する2部サラゴサとのスペイン国王杯3回戦が、21日に中1日で行われたため、ビセンテ・モレノ監督はメンバーの総入れ替えを決断。久保はこの試合にフル出場を果たしたものの、普段やり慣れないメンバーでの一戦となったため連係不足は否めず、1-3と完敗を喫し大会を後にした。

対するソシエダは前節、ベティスに0-3で敗れたものの、リーグ戦では6位と上位をキープ。スペイン国王杯3回戦でもエスパニョールに2-0で勝利して、ラウンド16に駒を進めている。

ソシエダ戦のキックオフは18時30分。冬にもかかわらず気温13度と暖かく、日中は“ラ・レアル”が拠点とするサン・セバスティアンの街のテラスでカフェができるほどだった。

今回の対戦ではレアル・マドリードからの期限付き移籍選手である、マジョルカの久保とソシエダのノルウェー代表MFマルティン・エデゴーの対決に大きな注目が集まったが、久保は戦前のスペイン各紙の予想通り、リーグ戦2試合連続でベンチスタートになった。

中盤の大黒柱であるMFサルバ・セビージャが試合直前にインフルエンザでベンチ外になったが、先発のチャンスが与えられたのは久保のポジション争いのライバルであり、サラゴサ戦でチーム唯一のゴールを決めたMFアレイシュ・フェバスだった。

また、ビセンテ・モレノ監督はここ最近、久保を中盤のサイドに起用した1トップシステムではなく、怪我から復帰してきたコロンビア人FWクチョ・エルナンデスをFWアンテ・ブディミルと2トップで組ませた戦い方を好んでおり、久保がその被害者になっている感は否めない。さらにバレンシア戦では、それが大当たりしていた。

スペイン誌記者、久保とエデゴーは「とても献身的だし、とても若い」

久保は後半開始直後にウォーミングアップを始めたが、最初に出番が与えられたのは今冬の移籍市場で唯一の新戦力であるMFアレハンドロ・ポソ。久保が投入されたのは、チームが2失点目を喫した後の後半26分だった。

ただでさえ苦手なアウェーで2点を追う劣勢のなか、久保ができることは非常に限られていた。ポソが右サイドに入っていたため、久保は4-4-2の左サイドハーフでプレーしたが、ほとんどボールに触ることができず、守備に奔走し試合終了の時間を迎えている。

マジョルカはまたもやアウェーで脆さを露呈し、0-3の敗戦を喫した。リーグ戦成績は5勝3分13敗となり勝ち点18のままだったが、他の下位チームも躓いたため17位をなんとかキープした。しかし、アウェーゲームの成績は10試合で0勝1分9敗と、20チーム中最低勝ち点という悪い状況が続いている。

スペイン紙「マルカ」と「AS」は、試合翌日の紙面で久保の評価について1点(最高3点)をつけたが、プレーには特に言及していない。1点は「マルカ」紙ではGKマノロ・レイナ、MFダニ・ロドリゲス、エルナンデス、ブディミル、ポソの5選手と、「AS」紙ではレイナ、DFアントニオ・ホセ・ライージョ、DFルーマー・アグベニェヌ、フェバス、MFイドリス・ババ、MFラゴ・ジュニオール、エルナンデス、ポソの8選手と並ぶチーム“トップタイ”の評価だった。

試合後、スペインのサッカー雑誌「パネンカ」のイニャキ・ロルダ記者は、この日の久保について「うーん、今日は彼にとってとても難しかったと思うよ。なぜなら出場時間はわずか20分程度と短かったし、すでにチームは0-2で負けていた。さらにレアル・ソシエダがマジョルカにプレッシャーをかけて苦しめていたし、チャンスを何度も作っていたからね」と感想を述べ、久保が非常に厳しい状況のなかでピッチに入ったことを強調した。

対決が注目された久保とエデゴーについては、「彼らはともにレアル・マドリードからの期限付き移籍でプレーしている選手たちだけど、順調に成長していると思う。とても献身的だし、とても若い。将来、レアル・マドリードに戻りプレーする可能性があるだろうね」と見解を述べた。

現時点の攻撃陣はバレンシア戦の先発6人が軸 そこに久保ら3選手が絡む構図

マジョルカは次節、ホーム2連勝を目指してバジャドリードと対戦するが、勝ち点4差で順位が一つ上の直接のライバル相手に、モレノ監督がメンバーを変えるとは考えにくい。さらにフィジカル面に問題がなければ、サルバ・セビージャがスタメン復帰するのは間違いないだろう。

現時点でのモレノ監督の中盤より前のお気に入り選手は、バレンシア戦で攻撃力を大爆発させたババ、サルバ・セビージャ、ロドリゲス、ラゴ・ジュニオール、エルナンデス、ブディミルの6選手。そこに久保、フェバス、ポソが加わる形になっている。

そのため、おそらく久保が今置かれた苦しい状況はまだ続くと思われる。しかしバレンシア戦のわずか10分間でも示したように、与えられたチャンスで光るプレーを継続していけば、自ずと道は開けるはずだ。後半戦はまだ始まったばかり。リーグ戦残り17試合で、久保がどこまで成長できるかに注目が集まる。(高橋智行 / Tomoyuki Takahashi)

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