昨年、Webで復活したことで大きな注目を集めた『egg』が、ついに紙媒体の“雑誌”として発売することが決定した。1月25日、Twitterの公式アカウントで「1万RT達成すれば、5月にeggが雑誌で復活します!」と呼びかけると、今井華などの元eggモデルが反応。広く拡散され、2時間程度で目標を達成した。
元eggモデルをはじめ、現在は芸能界で活躍するくみっきーなどのタレントや、安田大サーカスのクロちゃんからも祝福の声が挙がっている。
◆誌面では“ぶっとんだ”エンタメ企画が復活!?
さて、2014年に惜しまれつつも雑誌が休刊となっていたegg。復刊が決まったとはいえ、実際どのような展望なのだろうか。Web版で編集長を務める赤荻瞳さんに話をうかがった。

2014年に休刊となった『egg』の表紙(画像提供:大洋図書/egg編集部)
まず、気になるのは1号限りの復活なのか、あるいは月刊誌や季刊誌のような形で定期的に刊行されるのか。
「現時点で決定しているのは1号で、今後の雑誌発売ペースは反響によって検討していくつもりです」
出版不況と言われる昨今。雑誌を継続して発行できるのか、時代に沿った形で新旧ファンを取り込むことができるのか。今後の新しいeggに期待がかかる。現在のWeb版と、5月に発売される雑誌では内容にどんな違いが見られるのだろう?
「Webではeggモデル(専属)、egg girls(読モ)がメインの企画が多く、対象がどうしてもティーンに寄ってしまうことがありました。しかし、今回発売する雑誌ではクラウドファンディングなどを使い、過去のeggファンの方にも参加していただける企画も増やしていきます」
現在は、Webを基点に情報発信するeggだが、今までの雑誌版では前例のないWebとの連動企画を多数仕掛けていくらしい。具体的には、MAKUAKEによるクラウドファンディング、LINE LIVEによる専属モデルオーディションなどを予定しているとのことだ。
◆かつての『egg』では流氷の上や雪山で水着になる企画も…
雑誌の誌面では、どんな企画に力を入れるつもりなのか。赤荻編集長は、イマドキのギャルメイクやファッション企画はもちろん、「過去に人気を博したegg企画も復活させる」という。
「カラダを張る企画や、ギャルならではのいい意味で“ぶっとんだ”エンタメ企画を盛り込んでいくつもりです。他のティーン媒体ではあまり見れないようなeggらしさが際立つ企画が出来ればと思っております」
全盛期のeggでは、通常のファッションやカルチャー雑誌とは異なり、バラエティ番組も顔負けな企画が名物だった。
北海道の流氷の上や、真冬の雪山でビキニになったり、顔面パンストや全身タイツ姿になったり……バンジージャンプを飛ぶこともあった。ファッション企画ではクールに振る舞っていたモデルも、このときばかりは女芸人さながらだった。なにが起こるかわからないワクワク感や、モデルたちのギャップが人気だったのである。たしかに、これらの企画は雑誌の誌面だけではなく、Webの動画コンテンツなどと連動させれば、より面白くなるのかもしれない。
果たして、実際にどんな“ぶっとんだ”企画が見れるのか、発売を待ちたい。
前出の今井華をはじめ、過去に多数の人気モデルを輩出してきたegg。「ギャルの歴史を作ってきたeggレジェンドの方にもご出演いただき盛り上げてもらう予定です」とのことなので、現役モデルとのコラボレーションも楽しみにしたい。最後に、雑誌版の制作の意気込みを聞いた。
「誌面時代からもともとeggが大好きな編集部員しかいないので、Webで復活できると決まったときから、誌面復活は全員の目標であり念願でした。eggワールド全開で雑誌界の歴史に残る一冊にします! 新元号と共に新たに生まれるギャルカルチャーをお楽しみに!!」<取材・文/藤井敦年>