宇宙ステーション支える国産バッテリー「こうのとり」が運ぶ

宇宙ステーション支える国産バッテリー「こうのとり」が運ぶ

  • ハザードラボ
  • 更新日:2016/12/02
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ISS

地上400キロ上空を周回する国際宇宙ステーション。トンボの羽のように広げた太陽光パネルで発電した電力を蓄積するバッテリーに国産品が採用される(提供:JAXA)

今月9日、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を輸送する補給機「こうのとり」6号機が、国産のH-ⅡBロケットに搭載されて鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げられる。世界最大の積載能力を誇る「こうのとり」は、ISSの電力を支えるために、日本のメーカーが開発した新型バッテリーを届ける重大なミッションが任されている。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、当初10月の打ち上げを予定していた「こうのとり」は、配管にごくわずかなガス漏れが見つかったことから、修理のために2カ月遅れの延期となった。

2009年の1号機以来、「こうのとり」の打ち上げは今回で6回目。積載量最大6トンの「こうのとり」が、今回運ぶのはISS滞在中の飛行士のための水や食料に加えて、GSユアサが開発したリチウムイオン電池を使った新型のバッテリーだ。

ISSでは従来、太陽電池で発電した電気を米国製のニッケル水素バッテリーに充電し、太陽の光が届かない時間帯は、バッテリーの電力に頼ってきた。

しかし昨年12月、日米両政府の間でISSの使用期間を2024年まで延長することが決定し、老朽化が進んだ今までのバッテリーではISS計画を維持していく見通しが立たなくなったことから、今回初めて日本製のバッテリーが採用されることになったのだ。

JAXAによると、新型バッテリーは1個につき、リチウムイオン電池を複数個束ねたもので、重さは197キロ。フル充電、フル使用を1サイクルとした場合、5000サイクル以上使える長寿命だ。現在使われている米国製では48個必要としていたが、新型バッテリーはエネルギー密度が約3倍高く、半分の24個で十分な電力がまかなえるという。

今回の輸送では、6台を運び、残りの18台は来年以降、順次輸送する予定だ。宇宙ステーションというと、飛行士の活躍ばかりに目がいくが、その土台を支えているのは日本の技術だということも記憶にとどめて欲しい。

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