ある朝、『ハースストーン』をプレイしていた私が遭遇した謎の現象...「ハッカーの烙印」体験記

ある朝、『ハースストーン』をプレイしていた私が遭遇した謎の現象...「ハッカーの烙印」体験記

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  • 更新日:2019/02/12
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ある朝、『ハースストーン』をプレイしていた私が遭遇した謎の現象…「ハッカーの烙印」体験記

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2月6日早朝、いつものように現実から逃げて朝っぱらからゲームでもするかと思い『ハースストーン』を起動すると、見慣れない画面が表示されました。「ハッカーの烙印を受けた!」という文言と共に得たのは、なんともカッコいいカード裏面デザイン……。そう、それが恐ろしい「ハッカーの烙印」イベントの始まりだったのです……。

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思えば、その日は朝から様子が少し変でした。毎朝私は目覚めると共に部屋のカーテンを勢いよく開けるのですが、そこから見える街路樹に無数のカラスが留まっていたのです。

大量に集まるカラス……それは、私の祖母の故郷では凶兆としてよく知られた光景でした。祖母がまだ幼い子どもだった頃、畑の近くの木に沢山のカラスが留まっているのを目にしたと言います。そして、それから三年間もの期間に渡り、いもち病によってその地方は大飢饉に襲われたそうです。祖母はときどき遠い目をして「伝染は恐ろしい、カラスには気をつけろ」と子どもの私に語っていたものです……。

しかし、そのときの私は幼き日の思い出を記憶の片隅に追いやっていたので、「ウヌヌ、このカードバック氏、いとカッコよろしいことでごわすな」とでも言わんばかりに、軽率に「お気に入りにする」をクリックしてしまいました。

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クリックした途端、私は身体中が火照るような錯覚を感じました。まずは、最近とんとサボり気味だったランク戦に挑んでみることにしました。私は自分の裏面デザインが珍しいことに興奮を隠せず、マウスとキーボードに向かって何度も「このカード、カッコイイと思うよな?どうなんだ?」と話しかけたり、編集部に電話をかけて「今日はなんて良い日なんだ!」と叫んでみせたりと、数々の奇行に及んでいたのだそうです。このことはあまり記憶に残っていないのですが、後日そう聞きました。

そんな私ですが、何回も何回も愛用のミッドレンジハンターで試合をしたことは強く覚えています。奇しくもその日はハンターの便利カード「狩人の狙い」のコストが増幅するというナーフがあった当日でしたが、私のデッキはそんなバランス調整をものともせず、なかなかいい試合が出来ました。

残念ながら自分のカード裏面デザインは(画面右側にちょっと見えるぐらいで)、ゲーム中にそう多く目にすることが出来ないのですが、対戦相手はそのカッコよさに打ちひしがれるはずでした。それを思うと、たとえ試合で負けても誇らしい気持ちになれたのです。それに、このカード裏面デザインは私と対戦した相手にも付与されるので、ほんの少しだけ良いことをしたような気持ちにもなれました。私はやがて「こんなに良いものはもっと世に広めないと」と思うようになり、SNSを通じて対戦相手を募り、希望した方にどんどんと裏面デザインを広めていきました。

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「相手に感染させたぞ」というような表示は一切ないので不安でしたが、対戦相手の方に頼み、スクリーンショットをいただきました。このように裏面デザインが伝染していくというのはなかなかおもしろいですよね。普段は顔の見えない対戦相手ですが、このときばかりは相手が生きた人間である実感を得ることができ、『ハースストーン』が日ごろあまり部屋から出ない私に「コミュニケーションの喜び」を教えてくれました。

しばらく対戦を続け、途中で闘技場なんかも遊びながら(二勝しかできませんでしたが)私は自分が満足するまで感染を広めました。そしてその後、最近プレイしているニンテンドースイッチの『ディアブロ III エターナルコレクション』に戻っていきました。本当にブリザードのゲームばっかりやっています。

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仮眠を挟んで夜、再度『ハースストーン』を起動すると、驚くべきことに三戦に一度ぐらいは「ハッカーの烙印」裏面デザインの相手とマッチするようになっていました。朝はまったく出会わなかったのに、7~8時間ほどでここまで広まるとは……。これはちょっとした驚異でした。私の中に、「自分はとんでもないことをしてしまったのでは?」という疑念が湧きました。脳内で「伝染は恐ろしい、カラスには気をつけろ」という祖母の声がフラッシュバックします。私の手は震え、恐ろしくなって『ハースストーン』を閉じてしまいました(十戦ぐらいした後ですが)。

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次の晩には、もうアリーナでも二人に一人ぐらいは「ハッカーの烙印」デザインを使用していました。最初はあれほど珍しかったデザインですが、まさに大流行といった遭遇率です。この期間にしばらく『ハースストーン』をプレイした方であれば、かなりの確率で「ハッカーの烙印」を入手できたのではないでしょうか。私は「ヒエーッ!」と声を上げて叫んでしまいました。「ハッカーの烙印」デザインはねずみ算式に増え、『ハースストーン』のプレイヤーの間でまたたく間に広まったのです。つくづく「伝染」や「流行」の恐ろしさが身にしみてわかりました。

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こうして筆を執る前にも少し『ハースストーン』をプレイしていたのですが、今度は逆に「ハッカーの烙印」デザインとまったく遭遇しませんでした。もちろん偶然かもしれないのですが、なんか「逆にもういいかな」みたいなことになってるんでしょうか。この間およそ四日間。この「烙印」も恐ろしいですが、本当に恐ろしいのは人間かもしれませんね……。そういえば、「本当に恐ろしいのは」で始まって「人間」でオチなかった文章って今まで読んだことないですね。

『ハースストーン』ゲーム内イベント「ハッカーの烙印」とは

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……と、カードゲームを遊びながらいろいろな教訓を得られる「ハッカーの烙印」イベントは、ブリザード・エンターテインメントが誇る大人気MMORPG『World of Warcraft』上で起こった実際の事件をベースにしています。作中に登場するボス「Hakkar the Soulflayer」の持つ強力な伝染性のデバフスキル「Corrupted Blood」が開発スタッフの想定を超えて広まり、「パンデミック」を引き起こしたのです。事件はWikipediaの記事にもなっていて、今でもプレイヤーの間で語り草になっているようです。そんな事件を元ネタにしたイベントなんてちょっとシャレが効いていて素敵ですね。

「ハッカーの烙印」イベントは2月6日から開催中です。カジュアル、ランク、闘技場などルールを問わず、また勝敗も関係なく、「ハッカーの烙印」デザインを使用しているプレイヤーと対戦さえすればこのカッコいいデザインを手に入れることができるので、みなさんもよかったらプレイしてみてはいかがでしょうか?

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