頭蓋骨を切断し遺体の肉をそぎ落として食す。古代ブラジルで執り行われていた死の儀式(ドイツ・ブラジル研究)

頭蓋骨を切断し遺体の肉をそぎ落として食す。古代ブラジルで執り行われていた死の儀式(ドイツ・ブラジル研究)

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  • 更新日:2016/12/01
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古代ブラジル人が行っていたという儀式。それは遺体の歯を引き抜き、体の肉をそぎ落として火あぶりにして食すという死の儀式だったようだ。

その証拠となる26体の遺体が発見されたのは、ブラジル東中部のラパ・ド・サント(Lapa do Santo)の洞窟だ。ドイツ、マックス・プランク進化人類学研究所とブラジル、サンパウロ大学の調査チームによると、10,300~10,600年前頃、もともとラパ・ド・サントは共同墓地として利用されていたという。

9千年前の切断された頭蓋骨と手が発掘される

ラパ・ド・サントに人間が住み着くようになったのは12,000年前だと考えられている。石器や動物の骨が出土しており、狩猟採取生活を行う人間が暮らしていたことが示唆されている。

昨年、ここから9,000年前のものと思われる切断された頭蓋骨が発見された。一緒に切断された手が頭とは逆方向に埋葬されており、表面には肉が削がれたらしき切り傷が残されていた。

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9,000年前のものと思われる頭蓋骨

肉をそぎ落とした遺骨が丁寧に埋葬されていた

ストロンチウム同位体の化学解析からは、それが討ち取った敵の首級というよりは、洞窟内で暮らしていた一族の若い男性のものであることが明らかとなっている。

頭蓋骨と手が丁寧に安置されていたことから、儀式の一環として行われたことが推測される。また表面の細かい切り傷は、埋葬する前に肉を剥ぎ落としたことを示唆している。

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古代ブラジルの葬儀

なぜ当時の人々が恐ろしい行為に及ぶようになった理由については特に説明されていない。だがラパ・ド・サントの人々が埋葬の儀式を執り行うようになったのは9,400~9,600年前だ。最初の頃は遺体を切断し、肉を削ぎ、歯を抜き、火であぶり、おそらくそれを食したことがうかがえる。やがて厳格なルールに則った葬式を行うようになる。

こうした葬儀の痕跡からは、10,000年前に南アメリカ東部で暮らしていた人々は、これまで考えられていた以上に多様で、洗練されていたことが伺える。

しかし、このように遺体を小さく片付ける習慣があったおかげで、同地域の葬儀の習慣はなかなか発見されることがなかった。

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切断された頭蓋骨が切断の習慣の起源の手掛かりに

発見された頭蓋骨は後に南アメリカ中に広まることになる切断の習慣の起源を示す手がかりである、と研究者は考えている。

例えば、ブラジルのトゥピナンバ族は戦利品として首を狩る習慣があり、またアララ族は倒した敵の首を楽器として用いていたことで知られている。

またペルーではチミウ文化が人身御供の際に切断を行っていた。南アメリカにおける断頭の習慣として最古のものは、およそ3,000年前のものだ。また北アメリカでは、6,990~8,120年前のケースがフロリダで発見されている。

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今回の洞窟からは2007年にも切断された頭蓋骨と顎が、首から繋がる第六頚椎までの頚椎と切断された二つの手とともに発見されている。

遺体は石灰石で覆われ、丁寧に埋葬されていた。左手は顔の右側で上を指すように、右手は顔の左側で下を指すように置かれていた。こうしたことからも、切断が残虐な行為ではなかったように思われる。

世界のカニバリズム

世界では、太古の時代の人間がカニバリズムを行なっていた証拠が見つかっている。最近ではヨーロッパ北部のネアンデルタール人が食人を行っていたという痕跡が発見された(参考記事

ロンドン自然史博物館とユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのチームがイングランドにあるゴフ洞窟で発見したのは、14,800年前の証拠で、頭蓋骨から作られた髑髏杯であった。

1880~1992年の間に出土した骨の多くには、歯型まで残されている。考古学者によると、こうした出土品は、氷河期後期の人々が儀式的なカニバリズムを行なっていたことを示しているという。またドイツからも7,000年前のカニバリズムの証拠が発見されている。

via:From ripping flesh from the dead to EATING their remains: Horrific death rituals of ancient Brazil revealed/ translated hiroching / edited by parumo

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