「自分らしい美容道」を見つけたい人へ。キレイになるための試行錯誤を描いたイラストコラム

「自分らしい美容道」を見つけたい人へ。キレイになるための試行錯誤を描いたイラストコラム

  • ダ・ヴィンチWeb
  • 更新日:2022/08/06
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『いつになったらキレイになるの?~私のぐるぐる美容道』(田房永子/扶桑社)

TVやネットなどにあふれている、美しくなるためのノウハウ。昨今は多様性について目を向ける機会も多いけれど、「美」に対する価値観は大きく変化していないと感じる。

そんな中で、多くの人が自分の容姿に自信が持てなかったり、何かしらコンプレックスを抱いていたりする。一方で、TVやネットからノウハウを押し付けられることに違和感を覚える人もいるだろう。そんな人が向き合える、ちょうどよい「美」は果たしてあるのだろうか。

『いつになったらキレイになるの?~私のぐるぐる美容道』(田房永子/扶桑社)は、漫画家でエッセイストの田房永子さんが外見のコンプレックスから解放されるまでの日々を綴ったイラストコラムだ。漫画で描かれる美容体験と、「美」と向き合うことで得られた内面の変化を書いたコラムの二部構成で、作者の数年間を追体験できる。老いへの恐怖や自身の容姿への拒絶感を内省した結果、田房さんは「『自分の姿がキライ』な自分をやめたい」という目標を見つけ、さまざまな葛藤を乗り越えていく。

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その一部として、エステの体験エピソードを例に挙げよう。田房さんはエステで脂肪をほぐす体験や優しい接客に満足する。しかし、施術後に手のひらを返したように「(そんな体型では)危険です!セルライトを取らなければ!」と高額プランに切り替えるよう迫られ、落ち込む。恐怖を煽る形でさらにキレイになることを強制されたことが原因で、エステ通いを断念してしまう。モデルのようになりたいわけではないけれど、加齢による変化は極力減らしたい。エステでの痛い体験から、そんな自分自身の想いに気づくのだ。

その他にも田房さんはスポーツやパーソナルカラー診断などにチャレンジし、それぞれの体験を通じて「体を動かすのは楽しくても勝敗を競うのは苦手」「似合う色を知ったことで以前より洋服を選びやすくなった」といった発見を重ねる。楽しかった手法は継続し、心地よくなかったものはやめる。その繰り返しを重ね、「気づいたらストレッチをする」「徹夜や深夜の仕事はしない」といった自身に無理のない習慣を獲得していく。

また本書には、容姿について投げかけられた言葉に反応する心をこまやかに描写するシーンがたびたび登場する。重くのしかかり何度も思い返してしまう、コンプレックスに刺さる言葉たち。それがいかにストレスの源であるかを認め、傷ついたことを受け止めることで、自分の心を癒やしていく。そんなメンタル面の快復も、自分らしい美容道を見つけるためには必要不可欠だ。

本来、美容とは苦しいものではなく、新しい挑戦に向き合える良い機会なのかもしれない。メディアから押し付けられるノウハウに自分を合わせるのではなく、自分なりの形に落とし込むことができれば、その継続が自分にとってのちょうどよい「美」につながっていくはずだ。その変化のプロセスも含めて、自分に自信を持つきっかけになる。本書はそんな気づきを与えてくれるので、美容に対してネガティブな感情を持つ人にぜひ手に取ってほしい一冊だ。

文=宿木雪樹

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