
会見で抱負を述べる平木正洋大阪高裁長官=26日午後、大阪市北区
大阪高裁長官に就任した平木正洋氏(62)が26日、高裁で会見し、「管内の実情を把握し、適切に司法行政を統括できるようつとめていきたい」と抱負を述べた。着任は4月28日付。
会見では、平成9年の神戸連続児童殺傷事件などの重大少年事件の記録が廃棄されていた問題にも触れ、「歴史的、社会的な意義を有する事件記録は国民全体の財産」と強調。「遺漏なく後世に引き継ぐために適切な運用を図りたい」と述べた。
兵庫県出身。東京大卒業後、昭和62年に任官。主に刑事裁判を担当し、前橋地裁所長や東京高裁部総括判事などを歴任。最高裁刑事局では裁判員制度の運用面の検討や広報を担当した。