「ネットは増幅装置」先鋭化する言葉 流行語大賞にみる時代の変化

「ネットは増幅装置」先鋭化する言葉 流行語大賞にみる時代の変化

  • THE PAGE
  • 更新日:2016/12/01

その年の世相を表す言葉を選ぶ「新語・流行語大賞」。毎年生まれるおびただしい数の言葉の中から、ノミネートや大賞となる言葉を選び出す選考委員の選評には、ネット社会の空気感と時代の変化が垣間見えた。

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[写真]新語・流行語大賞発表に先立ち、選評を語った姜尚中氏(左端)、俵万智氏(左から2番目)ら選考委員

1日に行われた2016年の新語・流行語大賞表彰式。発表に先立ち、東京大学名誉教授の姜尚中氏は「(今年は)非常に尖った、過激な言葉が多かった」と振り返った。「ネット社会の増幅装置みたいなものが言葉を尖ったものにしているのではないか。もう少しほんわかムードの言葉も選んでほしいというのが率直な思い」と語り、ネット時代の空気感にどこか危うさを感じているようだった。

今年ノミネートされた30語は、必ずしもポジティブな言葉だけではない。

トップテンに入った「保育園落ちた日本死ね」は、匿名で日記が書けるネットサービス「はてな匿名ダイアリー」に、育児中とみられる女性が書き込んだ言葉だ。切実な「保活」に苦しむ声として共感を集め、国会前デモを呼び起こすなど社会運動のきっかけにもなったが、先鋭化する言葉の一例ともいえる。

タレントや国会議員の不倫報道に端を発した「ゲス不倫」という言葉も、当事者に謝罪会見を求めるネット上のムードなどと相まって、時に過剰なバッシングのような状況もみられた。

歌人の俵万智氏は、世の中の関心が一つのことに熱狂的に集まりやすくなっていると現在の空気感を表現する。

「ポケモンGО」と「歩きスマホ」、「君の名は。」と「聖地巡礼」、「都民ファースト」と「盛り土」、「文春砲」と「ゲス不倫」など、今年は一つの現象に対して複数の言葉が生まれたといい、「近年はなかった特徴」だと語った。背景にはネットが持つ伝播力の「強さと速さ」があるという。

あるいはネットは世代をつなぐ力も発揮したかもしれない。俵氏は、各世代の趣向や興味対象が細分化された結果、すべての世代で共通に流行する言葉が減った時期があったが、近年は「流行語が“豊作”な時代が続いている」と変化を口にした。

新語・流行語大賞を選ぶ「現代用語の基礎知識」の清水均編集長は、ネットから生まれた「保育園落ちた日本死ね」やネット用語の「神ってる」のノミネートを挙げ、「インターネットから出てきた言葉、オタク系カルチャーに由来する言葉が多かった印象。時代の変化が読み取れる」とネットが言葉と社会にもたらした影響に驚きを語った。

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