「全員野球」日本ハムからMVP&新人王 大谷翔平は球界の常識覆す活躍

「全員野球」日本ハムからMVP&新人王 大谷翔平は球界の常識覆す活躍

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  • 更新日:2016/11/30
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3年目高梨が一躍ブレイク、初の2桁勝利マーク

11月28日、都内でプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2016 supported by リポビタンD」が開催され、式の最後に2016年度の最優秀新人賞(新人王)と最優秀選手賞(MVP)が発表となった。北海道日本ハムの高梨裕稔投手がパ・リーグ新人王、同じく北海道日本ハムの大谷翔平選手がパ・リーグMVPを受賞した。

今季の日本ハムのリーグ優勝と10年ぶりの日本一に大きく貢献した2選手の今季の成績などをもとに、タイトル獲得となった今季の活躍ぶりを振り返りたい。

【最優秀新人賞(新人王)】
<高梨の今季の成績>
37試合10勝2敗1ホールド、109回2/3、86奪三振 防御率2.38

高梨は、2013年のドラフトで4位指名され、日本ハムに入団。3年目の今季は伸びのある直球を武器に、一躍ブレイクを果たした。前半戦は中継ぎとして登板していたものの、6月8日の広島戦から先発に配置転換。そこからは完封勝利を含む破竹の8連勝。9月18日の千葉ロッテ戦で挙げた勝利で自身初の2桁勝利。後半の驚異の追い上げに貢献する活躍を見せた。

中継ぎも含めると今季は37試合の登板。先発した試合では無傷の8連勝と、3年目らしからぬ抜群の安定感を誇った。また、「SMBC日本シリーズ2016」第4戦にも先発し、初の大舞台で5回1失点。堂々たる投球で試合を作ってみせた。このような1シーズン通した活躍が認められ、一生に一度のチャンスでもある、新人王のタイトルをつかみ取ることができた。

高梨は、「去年の今頃はこの賞を獲れるとはまったく思っていませんでした。使い続けてくれた監督やコーチ、野球人生で出会った人たちに感謝したいです。今年は結果を残した1年だったかもしれませんが、残し続けて一流と言われる選手にならないといけない。チーム内の競争に勝って、来年もローテーションに入って投げたい」と壇上で喜びを噛みしめた。

来季は相手球団からのマークが厳しくなると予想されるが、高梨投手にはそれをしっかりと乗り越えてもらい、さらなる活躍を期待したい。

大谷は球界の常識変える活躍

【最優秀選手賞(MVP)】
<大谷の今季の成績>
投手:21試合10勝4敗1ホールド、140回、174奪三振 防御率1.86
野手:104試合323打数104安打22本塁打67打点 打率.322

大谷は、今季の開幕直後は先発投手として、そして先発しない試合では指名打者として起用された。打者として5試合連続本塁打を記録する一方で、投手としてはなかなか勝ち星を積み重ねられず、5月中旬の時点でわずか1勝。しかし、5月29日の楽天戦で「6番・投手」、いわゆる「リアル二刀流」を解禁すると、5月22日の試合も含め破竹の7連勝。9月28日の埼玉西武戦で圧巻の1安打完封勝利を決め、チームをリーグ優勝に導くとともに、3年連続となる2桁勝利を達成した。

先発した試合で打席に立った8戦は8勝無敗。「1番・投手」として先発した、7月3日の福岡ソフトバンク戦では、投手でありながら初球先頭打者本塁打の離れ業も披露した。「2016 日本通運 クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージ第5戦では、球速165キロを記録して観客の度肝を抜き、「SMBC日本シリーズ2016」第3戦では、技ありのサヨナラ打を放って、2連敗を喫していたチームの空気を変えた。球界の常識を変える大谷選手の活躍が、チームを10年ぶりとなる日本一の座に押し上げたことは、異論を差し挟む余地がない。

プロ4年目となった今年、大谷は規定投球回、規定打席にこそ到達しなかったものの、投打で圧倒的な実力を見せつけた。「二刀流」が非常に高いレベルで実現可能であることを、自身の力で証明してみせた。まだ22歳。来年はどんな前人未踏の記録を叩き出し、ファンを驚かせてくれるのか、楽しみが尽きない選手である。

大谷は、「日本一になったことで評価していただいたと思いますが、個人的にもうれしい。優勝しないと獲れない賞。栗山監督やシーズン中一緒に戦った裏方さん、選手、ファンの皆さん、みんなに感謝しています」とコメントした。

インパクトを残した楽天・茂木

2016年度のパ・リーグ新人王、MVPには、どちらも日本ハムの選手が選出された。比較的若手の選手が多いチームながら、「全員野球」で個々の力を発揮し、日本一まで駆け上がったことが評価されたのだろう。また、日本ハムの選手が新人王に輝くのは、昨年の有原投手に続いて2年連続である。

パ・リーグの新人王争いは最終的に高梨に軍配が上がったが、楽天の茂木栄五郎選手も今年の新人野手としては突出した活躍を見せた。守備の要である遊撃手として117試合に出場し、打率はチームトップの.278。特に、プロ野球史上24年ぶりとなる年間2本のランニングホームランはインパクト大であった。15票という僅差で新人王は逃したが、来季からの活躍が確信できる選手であることは間違いない。

新人王は、一生に一度しか手にすることのできない賞だ。並々ならぬ思いで、その獲得にかける新人選手も少なくはないが、プロ入り後、数年悩み続けてようやく花開く選手も、ルーキー年から華々しくブレイクする選手も、それぞれ異なる魅力を持ち野球ファンを惹きつけてやまない。MVPに選出される選手も毎年1人だけだが、チームの勝利には多くの選手が関わる。タイトルを獲得した選手も、惜しくも逃した選手も、今後のモチベーションとして、来季もまた熱い戦いを繰り広げてほしい。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

【了】

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

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