左折時の「あおりハンドル」、なぜ危険? あおらずスムーズに曲がるコツ

左折時の「あおりハンドル」、なぜ危険? あおらずスムーズに曲がるコツ

  • 乗りものニュース
  • 更新日:2018/04/17

後続車の誤解を招く危険がある

交差点での左折で一瞬だけ逆方向にハンドルを切る、いわゆる「あおりハンドル」を行うクルマを見かけることがあります。

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交差点で左方向に曲がる直前にクルマを右側に振る行為が「あおりハンドル」といわれる。写真はイメージ(画像:PIXTA)。

周囲のクルマや自転車などを危険に巻き込む行為であり、教習所でもしてはいけないと教えているといいます。その理由は何でしょうか。東京都世田谷区の自動車教習所、フジ ドライビングスクールの田中さんに聞きました。

――左折時の「あおりハンドル」がいけないのはなぜでしょうか?

交差点での左折では、自転車などを巻き込まないように、クルマをできるだけ道路の左側端に寄せなければならないと道路交通法で定められています。しかし、「あおりハンドル」はこれに反して、道路の左端を空けてしまうもので、自転車やバイクが「道を空けてもらった」と誤解して進入する可能性があるのです。

また、場所によっては左折しようとするクルマを後続のクルマが右側から追い越していくケースもあります。左折の合図を出しているのに、クルマを右側に振ると、追い越そうとするクルマと衝突するおそれがあります。非常に危険な行為ですので、運転免許取得の技能試験でも交差点で「あおりハンドル」を行うと厳しく減点されてしまいます。

――そもそも、「あおりハンドル」はどういう理由で行われるのでしょうか?

いろいろな理由が考えられますが、実は教習所でもS字やクランクのコースでは路肩からの脱輪を防ぐために「あおりハンドル」の操作を教わることがあるのです。実際の左折時に後輪が縁石に当たったり歩道に乗り上げたりするのを恐れて、それを行っているケースが考えられます。

あおらず、内側にもぶつけず左折するには

――「あおりハンドル」をしない正しい左折方法で、後輪を縁石にぶつけることなく曲がるにはどうすれば良いのでしょうか?

私が教習所で教える場合ですが、まず交差点の手前で周囲を確認して左折の合図を出し、道路の左端との距離が50cmくらいになるように幅寄せをします。この時、クルマの左側や後方に自転車などがいる場合は先に行かせます。ハンドルを左に切って曲がる時は、左折して入る車線の真ん中を目標にします。その目標に目線を向けるようにすると、クルマがそこに向かうための進路を脳内でイメージでき、縁石にタイヤをぶつけることなくスムーズに曲がることができるでしょう。

※ ※ ※

一方、大型車が幅の狭い道路に向かって左折する時は、車体や車輪が路肩に近づきすぎないよう、やむを得ず「あおりハンドル」をすることがあります。田中さんは、「大型車でなくても、細い道路へ左折する場合は『あおりハンドル』を行うのもやむを得ないでしょう。ただし、自分の周りにクルマや自転車、バイクなどがいない状況に限ります」と話しています。

【写真】交差点での左折、正しいハンドル操作は

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道路交通法に即した左折の動き。道路の左側端に寄ってから曲がるのは、おもに自転車やバイクなどを巻き込まないため(乗りものニュース編集部作成)。

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