マダガスカルのビールって? 大使も太鼓判、マイナー国のやみつきビール5選

マダガスカルのビールって? 大使も太鼓判、マイナー国のやみつきビール5選

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  • 更新日:2017/09/20
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世界最大のビール消費大国ブラジルでは200以上のビール会社がしのぎを削る(撮影/淺見良太)

ビールと言えばドイツやベルギーなどヨーロッパの国々が有名だが、「どこにある国?」と思ってしまうような国のビールも、実は病みつきになる味なのだ!今回は各国の大使や日本に住む外国人がオススメするビールをご紹介。ビールで海外旅行気分を味わいませんか?

【写真】濃厚!フルーティー!世界の珍ビール

*  *  *

■マダガスカルの飲みやすい「THB」

アニメ映画のタイトルで名前は知られているマダガスカル共和国。この西インド洋に浮かぶ島国で作られているビールが「THB」です。

「スリー・ホース・ビール」の略で、ラベルに3頭の馬が描かれています。生産地はマダガスカル中部にある第2の都市アンチラベ。水が美味しいことで選ばれたこの街の特産が馬であることが名前の由来なんだとか。原料の大麦の生産から醸造、包装まで全て1つの街で行っているという珍しいビールです。

「私は普段ビールをあまり飲まないのですが、これなら飲めます」

と話すのは1年の半分をマダガスカルで暮らす日本人女性、力石紀和さん(46)。口当たりが軽く、飲みやすいのが特徴だ。

マダガスカル人のビール愛は相当なものなんだとか。その証拠に、1960年まで続いた独立闘争や近年まで何度もあった政変などで国内情勢が不安定な中でも、1958年から一度も生産ラインが止まったことがありません。そんなビール愛あふれるマダガスカル人と飲んだら楽しそう。

「集まると大体飲みますね。彼らと飲むと楽しいし、気遣いがすごいんです。例えば乾杯は『チンチン』というのですが、日本人の私がいると『カンパーイ』とやってくれるんですよ!」

国の一大事でも嗜好品であるビールの生産を止めなかったのは「ビールが無くなったらみんなが悲しむ」という気遣いがあったのかもしれない。

■ミャンマーの濃厚「ダゴン」

アジアだって負けてはいません!多くのミャンマー人が住むことから“リトル・ヤンゴン”(ヤンゴンはミャンマーの旧名)と呼ばれている高田馬場。ミャンマー料理店も多く、家庭料理から少数民族の料理まで楽しめるディープスポットになっています。

そんなミャンマー料理店の一つ「スィゥミャンマー」のオーナー、タンスィゥさん(54)。ミャンマービールは世界で認められた味だと言います。

「オーストラリアで開催されたビールの世界大会で優勝しているんです!」と勧めてくれたのはミャンマー産ビール「ダゴン」。

パッケージに描かれたライオンがカッコイイです。アルコール度数5%と8%の2種類あり、赤いラベルの8%をいただきました。

とっっっても濃厚!トロッとしたコクと甘みがあり飲みごたえ十分。8%であることを忘れどんどん飲めてしまう飲みすぎ注意のビールです。

ペラッ・トゥッという発酵させたお茶の葉、揚げたひよこ豆やナッツ、にんにくなどを混ぜたミャンマーの家庭料理をつまみにすれば更に美味しくいただけます。お茶の葉のしょっぱさとナッツ類の歯ごたえが癖になりますよ。

仏教国ミャンマーでもビールは一般的。

「日本と同じように若者から年配の人までビールを飲みますよ。私がいた頃は2種類しかビールが無かったんですが、今はたくさんあるみたいです」

タンスィゥさんは祖国の大学で働いていたが軍事政権に対して反政権運動を行い20年以上前に日本に亡命。以来祖国に帰ることはできていません。

「いつかは帰りたいですけどね。民主化が進んだ時に国に帰れると思って会社辞めたらビザが下りなかったんですよ」

それがきっかけでお店を開いたという波乱万丈な人生。でも笑顔で話してくれるので悲壮感はありません。ビールをきっかけに、世界を垣間見ることができるのも海外ビールの魅力です。

■ブラジルのフルーティーな「アマゾンビール」

ビール消費量が中国、アメリカに次ぎ3位の南米ブラジル。ブラジル大使館を訪れると、通商・投資部部長のアナ・パウラ一等書記官が迎えてくれました。

「ビールはブラジルのシンボルとなる商品です」

世界で5番目の広さを持つ同国では200以上のビール会社が地域に合わせたビールを生産しています。しかし、残念なことに現在日本に輸出しているブランドはありません。現在、輸入再開にむけ交渉中の日本の商社があるそう。ぜひ頑張っていただきたい!再開された時に備え、お勧めのビールを伺いました。

「どれも美味しいですが、興味深いのはアマゾンビールですね」

アマゾン川の河口の町で2000年に生産が始まったアマゾンビールはアマゾン特有の果物が入っているのが特徴。日本でも馴染みのあるアサイーや、ブラジルでも珍しいバクリなど種類がいくつかあり、フルーツの味を活かすため、アルコール度数がそれぞれ違います。

バクリの場合、アルコール度数がおよそ3%と低め。さっぱりとしたほのかな甘みを感じる味で柑橘系の香りを楽しむことができます。

世界で最もビールを飲む国では、ビールの身近さも特徴です。

「例えば、ブラジルと言えばサッカーやカーニバルですが、これらにおいてビールは一部なんです。実際にカーニバルではそれぞれのチームにスポンサーがついているんですが、ビール会社が担うことが多いですよ」

また、社会的な重要性もあると言うパウラさん。

「ビールをきっかけにみんなで集まって交流することが多いです。集まるきっかけとしてビールは最適なんですね。社会的な重要性が非常に高いです」

精神的な健康を維持するためにビールが重宝されているという。そして、美味しく飲むコツは、とにかく「すごーーーーーく冷やす」こと。ブラジルの基準からすると日本のビールはぬるめなんだとか。

「もしブラジルビールを飲む機会があれば、すごーーーーく冷たくして飲んでくださいね。ビールはライフスタイルの一環なので、ブラジルを知っていただけるかと思います」(パウラさん)

■トーゴ共和国の「ギネス made in TOGO」

「ほとんどのトーゴ人はビールが好きです。トーゴのビールは美味しいですから」

笑顔でそう話すのは、セダミヌ駐日トーゴ共和国臨時代理大使。その品質の高さから西アフリカ諸国はもちろん、フランスやドイツ、アメリカなど欧米諸国にも輸出されています。トーゴで生産されているビールはおよそ10種類。大使がオススメを教えてくれました。

「“Awooyo(アウォヨ)”はトーゴを代表する銘柄です。私も好きなビールの一つなんですが、残念ながら日本では販売されていません」

ということはトーゴのビールは日本では飲めない!? なんてこった……。世界に認められたビールを試してみたかったのに。残念がる筆者の気持ちを悟ったのか大使が耳寄りな情報を教えてくれました。

「でも日本で飲めるメイド イン トーゴがあります。“ギネス”はご存知ですか?トーゴでは“ギネス”をライセンス生産しているのですが、世界中でライセンス生産されているギネスの品評会でトーゴ産ギネスが3年連続で世界一なっているんです。これは東京にあるトーゴ料理店で飲むことができますよ」

ギネスと言えば日本でも人気のあるアイルランドの黒ビール。なぜトーゴはそれほどクオリティが高いのでしょう。

「近年、トーゴ政府が“Label quality”という言葉を目標にしようと企業に呼びかけました。“メイド イン ジャパン”というだけで品質が良いと言われますよね? 私達の国もそうなれるよう、トーゴというラベルの品質向上を目指しているんです」

実際トーゴ産ギネスをいただいてみると日本のギネスより苦みとコクが強い。ギネス好きには新しい発見になるかもしれません。

■ガボン共和国ののど越し良い「レガブ」

駐日ガボン共和国大使館の文化担当室長、ギルバートさんが紹介するのは、ガボンで唯一のオリジナルビール「レガブ」。ガボン共和国はアフリカ大陸の大西洋側に位置し、公用語はフランス語。フランス語の正式国名『レプブリック ガボネーゼ』の略で「レガブ」と名付けられたという説が有力です。そんな国の名を冠したビールの人気はいかほどか。

「ガボン人でこのビールを知らない人はいないですね。街にはレストランよりもバーが多くて、どこにいっても必ずこれを飲んでいますよ。お金がなくてもビールを買うお金だけはやりくりするくらいです(笑)」

飲んでみると、味はサッパリとしてのど越しがよく後味すっきり!どんどん飲めちゃいそうで怖いくらいです。

ギルバートさんによると、本場では日本と飲み方が違うという。

「何も食べずに、ずーとお酒だけ飲んでます。いやぁ~健康によくないですよね」

ギルバートさんは「私が思うに」、と前置きして、その理由は料理を出さずにお酒だけの店が多かった時代の名残りだと思うと話してくれました。だから飲むペースが速い人も多いのだとか。

「食事をしないでビールばかり飲んでいるのでペースが速いです。500mlを10本飲む人もいますよ。本当にビールが大好きなんです」

外国人旅行者の評価も高く、帰国した旅行者から購入先を尋ねる問い合わせがガボンに頻繁に寄せられるほど。ビール好きには飲みすぎ注意の品。是非お試しください!

世界のビールには日本には無い味や香りを楽しむことができます。しかし、それだけではなく、ビールを通じてその国の国民性や文化、時には歴史やお国柄を知ることができるのも大きな魅力です。

幸いなことに日本には多くの外国産ビールが輸入されています。東京オリンピックまであと3年。ビールをきっかけに様々な国に触れてみては。

(淺見良太)

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