「次期駐日大使」の本命? イヴァンカ・トランプが米民主党支持者にも賞賛される理由

「次期駐日大使」の本命? イヴァンカ・トランプが米民主党支持者にも賞賛される理由

  • 日刊SPA!
  • 更新日:2016/11/30
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写真/首相官邸ホームページより

来年1月に就任予定のアメリカの新大統領がドナルド・トランプ氏に決まって以降、本人以上に注目を集めているのがトランプ氏の長女、イヴァンカ氏だ。

35歳の彼女はティーンの時代からモデルとして活躍し、ヴェルサーチをはじめとした欧州のハイファッション・ブランドのショーにも起用されたほか、父が出演していた人気リアリティ番組『アプレンティス』の審査員を務めるなど、今回の大統領選前から抜群の知名度を誇っていた。ペンシルベニア大学ウォートン校を卒業した「才媛」として広く認知され、「不動産王」の父の下、トランプ・オーガナイゼーションの副社長としてビジネスの世界でも才覚を発揮するなど、本国アメリカでは「最強のセレブ」との呼び声も高い。

大統領選勝利の「最大の立役者」とも言われ、トランプ氏も一目置く存在として知られるイヴァンカ氏だからか、政権移行チームが閣僚人事を進めているなか、彼女が「駐日アメリカ大使の有力候補」といったサプライズ人事案もまことしやかに報道されている。縁故採用禁止法の規定により大統領の近親者を政府機関で働かせることはできないが、ファミリーで一丸となって大統領選を勝利したトランプ氏だけに、法律問題さえクリアできれば現実味のある話にも聞こえる。果たして、「イヴァンカ駐日大使」実現の可能性はどれくらいあるのか?

アメリカの五大シンクタンクのひとつ、ヘリテージ財団で、米英人以外で初の上級研究員を務めた政治アナリストの横江公美氏が話す。

「この話はもともと韓国発で、それを日本のスポーツ紙が後追いしたもの。信憑性はほとんどありません。そもそも、トランプ氏が政治とビジネスでもっとも信頼しているのがイヴァンカ氏であり、そんな彼女を遠く離れた日本に手離すことは考えられません」

確かに、想定外の“トランプ・ショック”で生じた日米外交の遅れを取り戻すべく、11月17日、安倍首相はトランプ次期大統領との電撃会談に漕ぎ着けたが、ここでもイヴァンカ氏は親族の一人として同席していたことが明らかになっている。政権移行チームのなかでは、トランプ支持を早々に表明した「トランプの盟友」でニュージャージ―州知事のクリス・クリスティ氏と、イヴァンカ氏の夫、ジャレッド・クシュナー氏との間で「内紛」が起きているとも報じられているが、トップ会談にはこのクシュナー氏に加え、すでに国家安全保障を担当する大統領補佐官に指名されているマイケル・フリン元DIA(米国防情報局)長官も同席。安部-トランプによる「1対1」の会談でなかったことが、後にさまざまな憶測を呼ぶこととなった。

「トランプ氏は政治家ではなくビジネスマン。国際政治や外交を知らない自分が、安倍首相と1対1で会談しても意味がないことを彼は理解していたので、ああいうかたちになった。大統領選でも、トランプ氏は一番信用できる家族を近くに置き、政治家にはない異例の戦い方をしました。今回の会談でも家族を同席させたのは、彼にとっては自然なことだったのです。このほど首相補佐官に指名したフリン氏を同席させたのも、外交でもっとも重要なのは安全保障だが、トランプ氏はこれを知らないから専門家を立てたまでのこと。1対1ではないから腹を割った会談ではない、というわけではなく、むしろお互い腹を割るために1対4の会談になったと見るべきでしょう。企業のトップ同士が会談する場合、通常、議題の専任重役などスペシャリストを同行させるのと同じで、ビジネスマンらしいリーズナブルなやり方ですね」

安倍―トランプ会談を見た限り、今後、重要な交渉の場にイヴァンカ氏が参加されることも予想されるが、日本では過剰なまでにリッチな環境で育った「セレブ」は、「浮世離れ」した「おバカ」といったイメージもある。実際、イヴァンカ氏は「お騒がせセレブ」として名を馳せた、自らと同じ35歳のパリス・ヒルトン氏とも交友があることでも知られている。

「イヴァンカ氏が人気なのは、才色兼備だから。モデルになるほどの美貌を持ちながら、自分でビジネスを行うために大学で猛勉強して、ペンシルベニア大のウォートン校を主席で卒業したイヴァンカ氏は、真に才色兼備の人物。また、党大会での彼女のスピーチは、共和党支持者だけでなく、民主党支持者も称賛する内容で、話し方も実に洗練されていました。反トランプのアメリカ人も一目置く存在なのです」

予備選で共和党候補者を決めた党大会のスピーチで、イヴァンカ氏はこう党員たちに語りかけている。

「建設現場は実力主義の世界です。能力のある人は容易に見分けられ、能力がなければそれを隠すことはできません――」

アメリカではITや金融業界などが経済成長の恩恵を一手に受ける一方、製造業をはじめとするブルーカラーは懸命に働いても、格差に喘ぎ続けていた。イヴァンカ氏の言葉がこうした層の共感を呼び、アメリカの製造業復活を公約に掲げるトランプ氏を強力に援護したのは言うまでもないだろう。イヴァンカ氏が強調したのは「自主自立の精神」だ。それは共和党の伝統的な党是であるだけでなく、アメリカの建国の精神でもある。だからこそ、支持政党を超えて彼女のスピーチは広く称えられたのだ。

横江氏が、イヴァンカ氏の優秀さを物語るエピソードを教えてくれた。

「大統領選中、彼女ほどの人物が、あのトランプを応援したら、本当に大統領になってしまうかも……と心配した人々の間で、彼女の手掛けるブランドの不買運動が起きたり、お父さんを応援するあなたは、本当のあなたではないはずと言う内容の手紙をファッション誌が掲載しました。反トランプの人々でさえ、彼女を高く評価していたことがわかります。トランプ氏は女性蔑視発言が問題視されていたが、そんな彼が後継に考えたのは長兄ではなくイヴァンカ氏です。女性でビジネスをバリバリやる一方、3人の子供を育てる彼女が演説会場にいるだけで、トランプ氏がほとんど触れなかった女性の権利向上のアイコンになっていました。何もしなくても、女性の権利向上を体現する存在だったのです」

これほどまでに才能に溢れたイヴァンカ氏だが、実際に政権入りはあるのか。

「彼女も夫のクシュナー氏はポストを求めていないし、政権入りを否定している。また、アメリカでは親族やビジネスで関係がある人物が、政権に入ることは法で禁じられています。また、彼女は『娘として動く』『ファースト・ドーターになる』とも言っており、法的問題をクリアした上で、ファースト・レディのような役を担うのではないか。政権内部に加わらず、ホワイトハウスにも入らないが、外交の場などで父親に随行する姿が見られそうです。今後は彼女が、新世代の女性のロールモデルになりそうですね」

イヴァンカ氏は、トランプ次期大統領以上に手ごわいタフ・ネゴシエーターとなるのか? 来年1月の彼女のお披露目を待ちたい。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

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