「祭り継承、先人に感謝」 九州の関係者喜びの声 ユネスコ文化遺産決定

  • 西日本新聞
  • 更新日:2016/12/01
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「世界に誇れる祭りになった」「先人に感謝したい」-。博多祇園山笠(福岡市)や戸畑祇園大山笠(北九州市)などを含む「山・鉾(ほこ)・屋台行事」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されることが決まった。1日未明の朗報を受け、九州の五つの祭り関係者からは、喜びや安堵(あんど)の声が聞かれた。

博多祇園山笠振興会では1日朝、幹部らが長法被姿で櫛田神社(福岡市博多区)に集合。祭り本番で舁(か)き山笠が疾走する境内の「清道」に「祝博多祇園山笠ユネスコ無形文化遺産登録」と記された長さ6・3メートルののぼり旗を設置。全員で「博多祝い唄(祝いめでた)」を歌い、決定を祝った。

豊田侃也(かんや)会長(71)は「決定が未明までもつれ込みどきどきしたが、無事に決まってよかった」と安堵した様子。「世界に誇れる祭りになり、名誉勲章をいただいた気分。先人が守ってきた山笠を今後千年と続けることが私たちの使命」と表情を引き締めた。

福岡市の高島宗一郎市長は「山笠の世界的な知名度が高まり、市の魅力向上にも大きく貢献すると期待している」とコメントを出した。

戸畑祇園大山笠の関係者は1日午前4時から、北九州市戸畑区の複合施設「ウェルとばた」内に展示している大山笠前で祝賀式典を開催。登録を夜通し待ちわびていた大山笠の幹部や市関係者ら約300人が出席。くす玉を割り、おはやしを披露して決定を祝った。

北橋健治市長は「都市のにぎわいを生む大きな資源になる」と歓迎。同大山笠振興会の後藤雅秀会長(65)は「200年以上にわたって祭りを継いできた先人に感謝し、地域の人たちといっそう盛り上げていきたい」と述べた。同大山笠は4日、登録を記念して大山笠4基を戸畑区内で一斉運行する。

福岡県の小川洋知事は「地域の皆様と、伝統文化の魅力を内外に発信し、次世代に着実に継承されるよう取り組んでいく」とのコメントを発表した。

唐津曳山(ひきやま)取締会(佐賀県唐津市)の大塚康泰総取締(72)は「世界的に評価され、大変喜ばしい」。同市の坂井俊之市長は「これを契機に世界の人々に唐津を知っていただき、お越しいただきたい」と話した。

日田祇園山鉾振興会(大分県日田市)の後藤稔夫会長(94)は「しきたり通りに若い世代へと受け継ぎ、世界にお披露目したい」と伝統の継承を誓った。

熊本県八代市の本町アーケードでは、11月23日の八代妙見祭神幸行事で使われた笠鉾4基を特別展示中。登録決定の知らせが伝わると、集まった市民がくす玉割りや鏡開きをして歓声を上げた。

=2016/12/01付 西日本新聞夕刊=

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