犬みたいだし猫みたいでもある。小さい子どもたちと仲良く暮らす保護キツネ (イギリス)

犬みたいだし猫みたいでもある。小さい子どもたちと仲良く暮らす保護キツネ (イギリス)

  • カラパイア
  • 更新日:2017/12/07
No image

西洋において、キツネの印象はあまり良いものではない。昔話に出てくるキツネは大体悪役だ。キツネの生態が人間の生活と相容れなかった結果だろう。

しかし、カラパイアの読者なら、キツネという生き物の持つ魅力を十分に理解しているはずだ。野生のキツネに接触するのは危険であり、飼いならすのも難しいということまで。

そういった危険性を熟知しつつ、飼うのは大変であるということを理解した上で海外ではキツネをペットとして飼っている家がある。キツネにはどんな苦労にも代えられないほどの魅力があるのだろう。

イギリス、ハートフォードシャーに住むナタリー・レイノルズさんは4人の子どもの母親だが、同時に1匹のキツネの母親でもある。

ごく幼いころに棄てられた子ギツネを、その手で育て上げた。

子どもたちと一緒に遊びたがるキツネ

8ヶ月になった現在、輝く瞳とフカフカの尻尾を持ったキツネに成長したジャスパーは、ナタリーさんの家族と仲良く暮らしている。

ナタリーさんは、野生動物であるキツネに危険性があることを知っている。だがジャスパーは分別があるようで、ナタリーさんの3歳の息子と5歳の娘に噛みついたりはしない。

ジャスパーは子どもたちと一緒にトランポリンで遊ぶのが大好きなのだ。

No image

image credit:YouTube

「キツネは色々と悪く言われますけど、ジャスパーはうちの子たちと仲良く遊んでいます。私たちとの間には特別な絆があるようです。夫とはそれほどでもありませんね」とナタリーさんはいう。

image credit:YouTube

犬みたいで猫みたいなキツネのジャスパー

ナタリーさんによると、ジャスパーは「犬と猫の混ざったような感じ」なのだそうだ。キツネという種の特性なのか、あるいはジャスパーに限ったことなのかは分からない。

レイノルズ家には、人間とジャスパーのほかに、犬が3匹、猫が1匹いるのだが、ジャスパーは犬たちも猫のことも大好きだ。

犬たちはジャスパーを仲間と認めているようで一緒に追いかけっこをして遊ぶ。だが猫の方は、特にジャスパーを気に入っているという訳ではないらしい。だが拒絶はしない。

No image

image credit:YouTube

ジャスパーを散歩に連れていくと辛いことも

ナタリーさんによく馴れたジャスパーは、リードをつけて散歩に出ることもある。「私たちを見下してくる人もいます」とナタリーさん。「時には、露骨に嫌な態度を取る人もいます。たいていの人はそんなことはありませんが」

「キツネは気まぐれなのだから、野に放してやる方がいい、とも何度も言われました。けれども、野生のキツネの平均寿命はわずか18ヶ月しかありません。害獣として撃たれたり、毒を盛られたり、罠にかけられたり、ハンティングの的にされたりするのです」

No image

image credit:YouTube

犬に間違えられた赤ちゃんギツネを保護。ハードな子育て

ではなぜ、ナタリーさんはジャスパーを飼うようになったのか?

実は、ジャスパーは生後わずか2日で母親に棄てられたのだ。発見者はジャスパーを子犬だと思い、動物病院に連れて行った。そこから紆余曲折の末に、ナタリーさんが里親となったのである。

最初の1~2週間は、夜中でも2時間おきにエサを与えなければならなかった。「子どもたちを母乳で育てていたころのようでした」とナタリーさんは言う。「育ってきたら、子犬と同じように、箱に入れて階下で寝かせました」

No image

image credit:YouTube

現在では、ジャスパーは昼の間は自由に庭を駆け回り、子どもや犬と遊び、または家族と散歩に出かける。夜間はガレージにつくった囲いの中だ。ジャスパー自身の安全のためである。

The Mum Who Lets Her Children Play With a Fox | This Morning

野生生物であるキツネを飼育するという責任

しかし、幼いころに保護されたジャスパーは特殊な例で、一般的にキツネはペットに適さない。

動物保護団体は、キツネをペットとして飼うことに対する懸念を表明している。ヴェイル・ワイルドライフ・ホスピタルの動物看護師であるリディア・パリー氏は、キツネが子どもを咬むということは、よく知られているという。

「野生の動物であるということが、リスクを高めています」とパリー氏。「野生動物の本能であり、だからこそ予測不可能なのです」

キツネをペットとして飼うことは全く推奨しない、というのがパリー氏の結論だ。「ペットとしては不向きです。臭いが強いし、世話も難しい。また、動物の視点から見たときに、野生動物を捕らえておくのが倫理にかなっているとは思いません」

No image

image credit:YouTube

英国王立動物虐待防止協会によると、イングランドとウェールズでは、キツネをペットとして飼うことに法的な制限はない。

とはいえ、協会の広報担当者も、野生動物であるキツネはペットに相応しくないとの見解を示す。「キツネには独特なニーズがあり、最も熟練した専門家でも、成長したキツネを上手に飼育することには困難を覚えるのです」

「動物虐待防止協会は、キツネをペットとして飼うことを推奨、容認はしません」

2013年には、生後5週間の男児が、家に侵入したキツネに手の指を咬み切られるという事件が起こっている。外科手術によって指をつけなおし、頬の傷を縫う必要があったそうだ。

No image

image credit:YouTube

その愛くるしさがインスタグラムで大人気のジュニパーちゃんや、アイルランドのおじいさんに保護された3匹のキツネのように、キツネと共に生活して上手くいっているというニュースは時々耳にする。

しかし、キツネは野生動物だ。何千年も前から人間と生活している犬とは違う。キツネを飼って上手くいっているということがニュースになるのは、それだけ珍しい事例だからなのである。果てしない忍耐と、スキルと、かなりな幸運が必要なのだ。

キツネの生態を良く知り、リスクを知った上でそれでも家族に迎え入れるという覚悟がない限り、キツネがどんなにかわいくても安易にペットとして飼うのはやめた方がいいだろう。

via:Mirror/ITVなど / translated by K.Y.K. / edited by parumo

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

動物カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
「お前なにしてくれてんねん」帰るのが遅くなった時の猫たちの反応がヤバイ / 威圧感がものすごいのですが...
会いに行きたい!看板犬がいるお店5選【関東編】
米警官と警察犬が一緒に腕立て伏せをする動画が激カワ! あまりの仲良しっぷりでネットの人気者に
ぐっすり眠る娘の布団をコッソリめくってみたら、とんでもなく可愛かった瞬間
いや、もうちょっとゆっくり食べてもいいと思う...。マメ食らう鳥とあきれる猫
  • このエントリーをはてなブックマークに追加