絶妙なカオス感が楽しい......世界はどこもだいたい変で面白い「ツーリズムEXPOジャパン2018」

絶妙なカオス感が楽しい......世界はどこもだいたい変で面白い「ツーリズムEXPOジャパン2018」

  • 日刊サイゾー
  • 更新日:2018/09/26
No image

日本最大の観光イベント「ツーリズムEXPOジャパン2018」が9月20日~23日の4日間にわたり、東京ビッグサイトで開催された。

このイベントは、強いていえば観光産業のための展示会。だが、その真の魅力は通常の展示会には見られないカオス感にある。何しろ、東京ビッグサイトの東館に半分は世界、半分は日本国内各地の観光地や関連産業が集結するのである。いわば、世界が限られたスペースに集まっているというわけだ。

いったい、そこにはどのような「まだ見ぬ世界」があるのか。取材に臨んだ。

さて、やってきたのはビジネスデー。

この展示会、一つのハードルが日本で開催している展示会なのに、意外に日本語を話せない人も多いということ。つまり、もっとも有効な共通言語は英語である。

ここ2年くらいDMM英会話で鳴らしている筆者。「まあ、なんとか通じるでしょ」という度胸だけで取材に赴いた。

と、まず見つけたマニアックな国はモルドバ。10人に聞いたら5人以上は「どこだよ?」という国である。ルーマニアとウクライナの間にちゃんとある国だから、ちゃんと覚えよう!!

ここで勧めてくるのは、まずワイン。最近、日本でも販売している店を見かけるようになったが、モルドバといえばワインである。あれこれと話していると、とにかく飲んでみてくれとばかりに薦めてくる。酒には弱い筆者だが、美人に勧められると断れない。ひとまず、一口ごくり……。美味い! 『美味しんぼ』的なセリフは吐けぬが、ジュースのごとくゴクゴクと飲める美味さ。「こんなん浴びるように飲めるんだったら、住むわ……」と断言してしまう。

そいうわけで、いきなり一杯ひっかけて歩いていると見つけたのは、アルメニアのブース。

「あなた、アルメニアのこと知ってる?」

と、話しかけられたので、にわかな知識と英語力で答える。そうそう、アルメニアといえば世界最古のキリスト教国家。生きている間に一度は、あのあたり(コーカサス)には行きたいもんだ。と、アルメニアのウリを聞けば、やっぱり酒が。中でもブランデーはオススメだというが、流石にそれは見るだけで。

ちなみに、ブランデーの名前は「アララト山」。日本でいえば「富士山」ってとこだろうか。このあたりのセンスは、どこの国でも一緒。

さらに巡れば、けっこう広いのがトルコのブース。ブースの人に英語で話しかけたら、日本人だったのだが「メルハバ~」とか言われたもんで言語が混乱。トルコ料理の美味さを話してたら、気をよくしてくれたのか、いろいろとノベルティをくれた。気になるのは、それらを入れてくれたトートバック。写真の通り「友情愛」という漢字が光る。なるほど、これを持ってトルコを旅行してたら、みんなフレンドリーに接してくれるに違いない。家宝として大切にしよう。

と、歩いていて出会ったのは、最近知り合いになったエジプトに詳しすぎる声優の奥井ゆうこさん。どこから見ても「ああ、エジプトですね」という衣装で立っていたのが印象的。てっきり仕事で用意された衣装を着ているのかと思ったら「特に頼まれていないけど、自分で準備してきた」という。そのエジプト。多くの日本人はピラミッドくらいしか馴染みがないのだが、すでに日本語フリーペーパーも始まっているくらいに交流は盛んだという。また、行ってみたい国が増えてしまう。

ロシアのブースを覗けば、旅行社が謎のゆるキャラ(?)と共にバイカル湖のツアーの紹介をしている。「どれくらい寒いですかね?」と聞いたら、フレンドリーなマシンガントークで「そんなに寒くない!」と、全力で冬に来るのがオススメだという。なんでも「冬のほうが、料理が美味い」ということだそう。

海外からの出展者がとにかく面白いのは、日本人の感覚からすると妙にも見える押しの強さ。ビジネスデーということもあってか、ホテル関係の出展も多かったのだが、あちこちで「ウチのホテルよいですよ」と全力で勧められる。あと、海外旅行中に写真を撮っていると通りがかりの人が「俺を撮れ」と、自ら被写体に立候補してくることが多いのだが……世界の大抵の国がそうなのだと実感。

さて、そんな海外エリアに対して日本はといえば、こちらも全力でグイグイくる出展者も多数。まず見つけたのは、うどんを推し始めた埼玉県熊谷市。聞けば「熱いぞ熊谷」は定着してしまったので、次の手として、うどんを売り始めたらしい。

大阪は2025年の万博誘致を見越してか、太陽の塔の展示を。長崎は潜伏キリシタンを看板にしたりと、それぞれの地域の特色を生かした展示を行っている。

そんな地域色の中でも「まあ、そうだよね」というのが、やはり岡山。ここぞとばかりに、桃。そしてマスキングテープをウリにしているではないか。この固定されたイメージから離れないところを、最近は開き直っている感じがなんだか清々しい。

一回りするだけで世界が見られるイベントとなった「ツーリズムEXPO」。だが、東京五輪の影響を受け、来年からは地方開催となるのだという。いや、これからは観光産業が重要になる中で、最重要な催しが地方開催=規模縮小とは? 楽しさと共に、来年以降の不安も感じたのであった。
(文=昼間たかし)

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

コラム総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
【京都・河原町・木屋町】あのインスタ映えするお店知ってる?面白い&楽しい!朝まで遊べるバー 4選!
【ユニクロ】コスパ最強!「ファーリーフリースフルジップジャケット」をオススメする3つの理由
マジックミラー越しにHな行為を見せるだけで... 高額アルバイトの実態に衝撃
本当に実力の高い路線は? 首都圏「沿線力」ランキング
  • このエントリーをはてなブックマークに追加