激増するスマホからのデータ通信、大容量プランで凌ぎを削る国内キャリア

激増するスマホからのデータ通信、大容量プランで凌ぎを削る国内キャリア

  • iPhone Mania
  • 更新日:2016/11/29
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今年9月、ソフトバンクが「ギガモンスター」、auが「スーパーデジラ」、ドコモが「ウルトラパック」と、各キャリアが相次いで大容量のデータ通信が可能な割安プランを導入しました。

これらの大容量プランが登場した背景には、スマートフォン利用者の増加、そしてスマートフォンでの動画視聴やゲームプレイが増え、データ通信量が増え続けている、という状況があります。

過半数がスマホを所有する時代へ

総務省が今年7月に発表した、2015年末の通信利用動向調査の結果によれば、スマートフォンを所有する個人の割合が53.1%と前年の44.7%から8%強増え、初めて50%を超えました。つまり過半数の人がスマホを利用する時代へと突入したことになります。

同時にスマートフォンでのネット利用も増えています。2015年末時点での端末別ネット利用ではパソコンが56.8%、スマートフォンが54.3%でしたが、その差は2.4ポイントと、前年の11.3ポイントから大幅に縮小しています。

特に40歳代では、スマホでの利用が73.6%と、初めてパソコンでの利用71.5%を上回りました。

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もはや3GBや5GBでは足りない!

2016年4月にMMD研究所が実施した調査によれば、スマホユーザーの月間平均通信料は4キャリア利用者で5GB、格安SIM利用者では3GBが最多でした。この結果を見て、「意外と使っていない」という感想を抱いた人が多かったようです。

しかし状況は刻々と変化しています。スマホでゲーム、YouTubeなどの動画サービスを楽しんだり、またInstagramやTwitter、Facebook、LINEなどのSNSで動画を投稿、自動再生によって視聴したりする人は増えており、データ通信量は大幅に上昇しているのです。

先述の総務省の調査でも、映像・音声コンテンツに利用する端末の割合はスマホが69.6%ともっとも高く、パソコンの48.5%を大きく上回りました。

ネオマーケティングが今年8月末に行った調査では、76.6%が最近スマホのデータ通信量が増えたと答えています。またスマホの使用時間についても、80.2%が増えたと回答しました。

となると、当然気になるのがデータ通信量です。同じ調査で、65.1%の人がデータ通信量を気にしていることが判明しています。

契約を結んでいるキャリアなどが規定するデータ通信量の上限を超えると、通信速度の制限がかかってしまうのは周知の事実です。しかし通信量を気にしていても、62.1%がデータ制限を経験していました。

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「最近、あなたの1日あたりのスマホのデータ通信量は増えていますか」という問いに対する回答。約8割が増えたと答えている。

大容量データ通信プランの登場

こうした状況を受けて、ソフトバンクがいち早く打ち出したのが、月額6,000円で20GB、8,000円で30GBのデータ通信量が利用可能な「ギガモンスター」です。それまで提供されていた5GBのテータ定額(5,000円)に1,000円足すだけで、4倍のデータ通信が行えるようになりました。

これに追随するように、auが同じく月額6,000円で20GB、8,000円で30GBのデータ容量が利用可能な「スーパーデジラ」プランを、ドコモも月額6,000円で20GB、8,000円で30GBの「ウルトラパック」プランを発表と、足並みを揃えています。

月に20GBも使うだろうか、と思うかも知れません。しかしスマホでインターネットテレビ局AbemaTVの番組を1日1時間視聴しただけで、月のデータ通信量が7GBに達するという実験報告があることを考えると、単純計算をすれば、1日3時間動画を視聴したら、それだけで20GBを超えてしまいます。

大容量通信時代を支える新技術

こうした大容量プランの提案とともに各社が取り組んでいるのが、超高速かつ大容量の通信を実現する技術の導入です。

大容量通信に関していち早く発表をしたソフトバンクは「5G Project」と銘打ち、第5世代移動通信システムの有力技術の導入を9月よりスタート。第1弾として「Massive MIMO」を世界で初めて導入しました。

同技術は送信する側、つまり基地局側に最大128本のアンテナを設置するとともに、ビームフォーミングという電波を特定の方向に向けて集中的に照射する技術を組み合わせることで、混雑した場所でもスマホをつながりやすくするものです。各ユーザーが専用の電波を割り当てられるので、都市部や人が大勢いる場所でも、動画をスムーズに視聴できます。

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またソフトバンクは11月、「5G Project」の第2弾として、国内で初となるNB-IoTを用いた屋外での実証実験を千葉県幕張エリアにおいて実施、2017年夏ごろのネットワーク構築を目指すことを明らかにしています。

そして通信技術と品質の差別化へ

前述したように、各社のプランを一見しただけでは、容量も月額料金も横並びで区別がつきません。また一昔前までキャリアごとに取り扱いブランドや機種にかなりの差があった端末も、たとえばiPhoneはすべてのキャリアが提供するなど、差別化の材料にはなり得なくなっています。

一方で政府の後押しもあり、安価な料金を武器としたMVNOなどのサービスが続々と登場していますが、月額のデータ使用量や回線の品質に制限があるのが一般的です。つまりこうした状況で差別化の鍵となるのは、動画などのリッチなコンテンツがいつでも、どこででもシームレスに楽しめる通信品質と、それを支える通信技術なのです。

2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けて商用化が計画されている5Gへの取り組み、そして5Gでどんな世界が実現されるのかに、期待が高まります。

(lunatic)

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