“復興五輪”に期待の宮城・長沼、“海の森”決定に「糸が切れた」

“復興五輪”に期待の宮城・長沼、“海の森”決定に「糸が切れた」

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  • 更新日:2016/11/30
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最終局面に入った東京オリンピック・パラリンピックの会場見直し問題。ボート、カヌー・スプリント会場については当初の予定どおり、海の森水上競技場で行うとし代替案として検討されていた宮城の長沼ボート場は事前キャンプの場所して活用する方向で合意しました。

小池知事がこだわった復興オリンピックの観点からかろうじて名前が残った形の長沼ボート場。先月、現地を視察した小池都知事。

「復興五輪というメッセージはパワフルなメッセージだと思っている」(小池都知事)

高まる期待に同行した宮城県の村井知事が、住民を落ち着かせる一幕も・・・

「まだ早いから。まだどうなるか分からないですよ」(宮城県 村井嘉浩知事)

復興五輪は長沼で開かれるのか、29日の4者協議の行方を地元は固唾をのんで見守っていました。

「ボート競技の会場の候補地となっていた長沼ボート場です。入り口なんですが、こうして『東京五輪を長沼ボート場に』という看板が設置されています」(記者)

仮設住宅の集会所では住民が海の森に決まったニュースを無言で見つめていました。

「今まで張り詰めていた糸がブツッと切れちゃったんじゃないですか。悔しいのと悲しいのと複雑な気持ちでね、ひと言では・・・」(宮川安正自治会長)

しかし、決定として受け止めると話します。

「今は誰を恨むわけじゃない、みんなでの話し合いの結果ですからね。いくらかでも選手たちの寝泊まりの会場(キャンプ地)にしたいというのであれば、それは別の角度から、うれしい」(宮川安正自治会長)

こんな声も聞かれました。

「森会長さんと小池さんが2人で、いらっしゃれば良かったのに。そうすれば、いくらか考えも違ったのかも」(及川勝子さん)

やはり、落胆は隠せません。

「今まで、何をやってきたんだと・・・」(宮川安正自治会長)

宮城県は仮設住宅を再利用した選手村を提案し、小池都知事の視察に合わせてリフォームもしていました。

「こちらは、このような形で作っていますので。どこかに持っていって別の形で使わせていただきたいなというふうには考えている」(宮城県震災援護室 小野直道主幹)

かかった費用は500万円ほど。今後どのように使うのかは未定です。地元の期待は大きいものがありました。

「うれしい。(長沼に)来ないかなと思って、わくわくしています。私、なまっているから標準語をしゃべれるように頑張らないと」(登米市のタクシー運転手 渡辺正彦さん 9月29日)

2か月前、こう話していたタクシー運転手の渡辺さんに改めて今回の決定を聞いてみました。

「残念だ、来ると思って期待していたんだけど。90%くらいは来るもんだと思ってたから。いい場所なんですけどね。ちょうどオリンピックするころに蓮の花、一面に咲くんですけど」(登米市のタクシー運転手 渡辺正彦さん)

渡辺さんが撮影した長沼の蓮の花。この美しさを世界中の人に見てほしかったと言います。

「上空の空気までがピンク色に見える。蓮の花をバックに皆さん競技して、楽しんでもらえれば良かった」(登米市のタクシー運転手 渡辺正彦さん)

宮城県の村井知事は・・・

「大変残念であるという思いはあるが、復興とオリンピックをリンクしていただける働きかけを継続していきたい」(宮城県 村井嘉浩知事)

「海の森」の決定に日本ボート協会は・・・

「いったん決まったものが蒸し返されてきた。当然のことながら、最もメリットの多い『海の森』に決まると主張していたし、それが一番だと考えていました」(日本ボート協会 吉田健二広報委員長)

(29日23:31)

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