
3、4本目にセンターFWで出場した植中(左)
J1連覇を狙う横浜Mは25日、キャンプを行っている宮崎市内でJ2金沢と30分×4本の練習試合を行い、5-1で勝利した。今季、J2長崎から新加入のFW植中朝日(21)が3、4本目にセンターFWで出場して1得点。パリ五輪世代の期待の若手が、21日の練習試合に続き2試合連続となるゴールで、開幕に向けてアピールした。
前日とは打って変わって快晴の南国で朝日が輝いた。30分×4で行われた練習試合4本目の29分、横浜MのFW植中は、ペナルティーエリアやや左でボールを受けると左足を強振。相手DFに当たったボールはそのままゴールへ。終了間際でのゴールにホッとした表情を見せた。
「前の試合より共通認識を持てたところも多かったし、フィニッシュのところでゴール前に入っていくこともできた」
21日のV大分戦に続いての2戦連発に笑顔を見せた。今季J2長崎から加入した21歳は「プレー強度だったりは毎日が刺激でしかない。成長できている実感はあります」。縦パスを受けて、サイドに散らし、そこから供給されるクロスに合わせてゴール前に飛び込むシーンを何度も作るなど、J1王者の速さに徐々に適応している。
横浜Mは昨季、選手を入れ替えながら長いリーグ戦を戦い抜いた。センターFWはアンデルソンロペスとレオセアラの2人で回し、それぞれチームトップタイの11得点。しかし、レオセアラは今季、C大阪へ移籍。今季も疲労を分散させながら連覇を狙うには、植中の活躍が不可欠だ。
パリ五輪世代のストライカーは大きな目標を胸に秘めて王者の一員となった。「ここで活躍すれば必然的にそこ(代表)が見えてくる。一番の近道という意味も含めて、この移籍を決断した。その通りになるように努力してやっていきたい」。まずは開幕までに存在感を示して、チームでの出場の機会を得る。