【MLB】平均158キロ剛速球は昨季から8キロ増 大谷翔平が二刀流復活へ見せる投球の進化

【MLB】平均158キロ剛速球は昨季から8キロ増 大谷翔平が二刀流復活へ見せる投球の進化

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  • 更新日:2021/04/08
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エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

初登板で記録したフォーシームの平均157.9キロ、2449回転はキャリア最高

エンゼルスの大谷翔平投手が二刀流復活へ好スタートを切った。4日(日本時間5日)の本拠地・ホワイトソックス戦では「2番・投手」で渡米後初めて投打同時出場。初回の第1打席で特大の先制2号ソロを放ち、投げては5回途中7奪三振2安打1失点。3年ぶりの勝ち星をつかめなかったが、リアル二刀流で躍動した。二刀流復活のカギを握る投手は、昨季までと何が変わったのか。スタットキャストで剛腕の投球を紐解いた。【小谷真弥】

パワフルな投球だった。大谷は初登板からエンジン全開。100マイル(約161キロ)超の剛速球を9球投げ、3回2死二塁ではイートンを渡米後最速タイ101.1マイル(約162.7キロ)で遊ゴロ。4回2死一、二塁ではロバートを3球三振に仕留めて雄叫びをあげた。5回途中で本塁ベースカバーに入った際に走者と交錯。まさかのアクシデント降板となったが、上々の今季初登板だった。

「全体的にはいい球はいっていたかなとは思うんですけど、やっぱり5回はもうちょっと。2死まで取っていましたし、ポンポンいっていれば、もうちょっと楽に試合を運べたかなと思います」

キャリア最高レベルの投球だ。最速101.1キロ(約162.7キロ)だったフォーシームは平均98.1マイル(約157.9キロ)を計時。2020年平均93.8マイル(約151.0キロ)はもちろん、右肘手術前の2018年平均96.7マイル(約155.6キロ)を上回った。ボールの“キレ”に大きく影響するスピンレートは2449回転を記録。2020年2155回転、2018年2164回転を大きく上回る結果となった。初登板で奪った7三振はスプリット5球、スライダー2球だったが、これだけの球質ならフォーシームで空振り三振を奪う場面も見られそうだ。

2019年に手術した左膝に不安なし、体重102キロの肉体でシーズンイン

勝負球の2球種も力強さが増している。スプリットの平均球速は2018年140.5キロ、2020年138.1キロ、今季145.3キロ。スライダーの平均球速は2018年131.2キロ、2020年127.3キロ、今季131.3キロ。まだ1試合だけとはいえ、いずれもキャリア最高の球速だ。昨季までを知る相手打者もスケールアップした印象を持つはずだ。

「去年とは体の状態も違いますし、そこは全然違うんじゃないかなとは思います。1個1個のボールは良かった。全体的には良い球が多かったと思っている」

2019年に手術した左膝の不安のない今季はキャンプ前の1月下旬から実戦形式の投球練習。精力的に下半身トレーニングを積み、体重102キロと万全でシーズンインした。これも爆発的な投球へつながっているようだ。

4回以降は2イニング連続2四球と制球を乱したが、この日の92球はオープン戦を含めて今季最多。地元ファンの前での投球、開幕カード勝ち越しがかかった試合でアドレナリン全開だっただろう。「初戦なので、すごい力入っているなという印象が自分自身ある。もっともっと試合を重ねればスムーズに投げれるんじゃないのかなと思っています」。実戦投球を重ねれば、自然と改善が期待できる。

初登板後の会見。大谷は「力の入りすぎが1つかなと思う。もう少し上手く力を抜きながら投げられたら、また違うのかなとは思います」と投球の力みを何度も反省点に挙げた。何より1年間、先発ローテの一角で回ることが求められる。順調なら次回登板は11日のフロリダ州ダンイーデンで行われるブルージェイズ戦か。パワーアップした投球で二刀流完全復活へ弾みをつける1057日ぶりの勝ち星をつかみたい。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

小谷真弥 / Masaya Kotani

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