ツール・ド・北海道死亡事故、協会が会見 片側1車線の使用は「監督通じて伝えている」今後は第三者交えて安全対策検討

ツール・ド・北海道死亡事故、協会が会見 片側1車線の使用は「監督通じて伝えている」今後は第三者交えて安全対策検討

  • HBCニュース
  • 更新日:2023/09/22
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ツール・ド・北海道のレース中に男子大学生が対向車線の乗用車と衝突して死亡した事故から11日。
主催者の事故後初めて会見で原因について、新たに何がわかったのでしょうか?

ツール・ド・北海道協会 山本隆幸理事長
「ご冥福を心からお祈りします。誠に申し訳ございませんでした」

事故は8日午前11時半ごろ、「ツール・ド・北海道」のレース中に発生しました。
上富良野町の道道で東京・日野市に住む中央大学4年生の五十嵐(いからし)洸太さん(21)が乗用車と衝突。
五十嵐さんは頭や胸を強く打ち、搬送先の病院で死亡しました。
警察によりますと、五十嵐さんはコースの片側1車線の道路で、前を走っていた集団を追い抜こうとして対向車線に出た際、前から走ってきた乗用車と正面衝突したということです。
事故から11日たった19日、ようやく、大会を運営する団体が会見を開きました。

疑問点1「なぜ自転車は対向車線に出たのか?」

ツール・ド・北海道協会 山本隆幸理事長
「(集団を追い越そうとしたか確認できたか?)まだ把握していない」

五十嵐さんが対向車線に出た理由について、運営側は「確認中」として回答を避けました。
一方で、運営側は選手たちに競技要綱や大会前日の監督会議を通じて、車線をはみ出さないように知らせていたとしています。

ツール・ド・北海道協会 山本隆幸理事長
「チームの参加の打診をする段階からルールをお知らせしている。さらに前日の監督会議も含めて『道路を使えるのは片側1車線』と伝えている」

疑問点2「なぜ乗用車はコースに進入できたのか?」

現場は、自転車から見てスピードの出やすい下り坂。
そして、右カーブの見通しの悪い場所でした。
主催者側は、危険な区間として、自主的に対向車線の車の通行を規制していたと話しますが。

ツール・ド・北海道協会 山本隆幸理事長
「(なぜ事故車両がその区間に入ったのか?)調査中です」

運営側は、通行を規制していた区間の両サイドに担当者を2人配置していましたが、乗用車が入った理由は「調査中」と回答しました。
一方で、37回目の大会について、運営側は「回を重ねるごとに警備態勢を強化してきた」という認識を示しています。
今後の安全対策などについては「第三者を含めた検討チームで進める」としています。

HBC北海道放送

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