
昨年度のまとめ会議のようす=区提供
個人、団体の連携で地域の課題を解決する新たな仕組み・ソーシャルデザインセンター(SDC)の宮前区版、「みやまえBASE」が6月17日(土)から始まる。ゆるやかなつながりを作り、実現したいことや課題を持ち寄る、「つなぐ」機能から取り組んでいく。
川崎市は、持続可能で暮らしやすい10年後の未来を描いた「希望のシナリオ」の実現に向け、コミュニティ施策を推進。その一環として、市民創発で、各区の魅力や地域課題の解決につながるプラットフォームとして、SDCの創出、実行を進めている。
宮前区では今年度から、区内の誰もが参加可能な「みやまえBASE」を4カ月に1回ほど区役所大会議室で開催。テーマごとに参加者で意見交換や共有を行うほか、個人や団体の交流時間も設けられる。
初回は2本のテーマを企画。「みやまえ吸い殻ゼロ作戦」では、BASE開催前に宮前平公園に集合し、ごみ拾い活動を行う(当日午前10時集合、申込み不要)。
「みやまえキャンパスでジモトとつながろう」は区内の歴史を知ることができる体験講座で、「宮前にも古墳が!?」がテーマ。2回目以降は区内で実際に歩く予定もあるという。みやまえBASEの詳細、申込みは区ウェブサイト。
ゆるさ、気軽さ、変化
宮前区では2018年から「希望のシナリオ」の実現プロジェクトを始動。区内の活動や資源を出し合った「活動相関図」の作成、現地ツアー、めざす方向の検討などを経て、昨年度はSDC立ち上げに向け具体的な案を検討。定年間際の人やママ世代などが参加する立ち上げワーキンググループが会議や視察を計21回行い、話し合いを重ねてきた。
宮前区SDCが大切にしたいのは、「ゆるさ」「気軽さ」や、「ニーズの変化に応じて変わっていくこと」。立ち上げワーキングメンバーの一人、小川淳さんは「いろんな人の話を聞く場となり、参加者同士で何かつながりができて、日常会話から課題解決につながれば」と展望を話す。
タウンニュース宮前区版