正直に私の服を「ダサい」と言った年下の彼は、私よりずっと大人だったのかも

正直に私の服を「ダサい」と言った年下の彼は、私よりずっと大人だったのかも

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2021/05/03
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私は、元カレと正反対のタイプだった。

元カレは、いわゆるおしゃれさん。流行を追い求めるタイプだった。流行を追い求めて、おしゃれをするためならお金をかけることも惜しまない。

一方私は、洋服に関していえば、体は一つしかいないのだから着られる洋服の数にも限りがある。少し流行遅れでも、着られるものはもったいないから着よう。新しいかわいい服は欲しいけど、もったいないが私の中で優ってしまう。

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彼に「ダサい」と言われ、今まで着たことがなかった服を試した

私は、お花柄のワンピースとかガーリーなアイテムや、清楚系のテイストが好きだった。彼はその服を「ダサいね」と言った。「トレンディー」かと言われたら違うと思うけれど、自分好みの洋服を、好きな人に「ダサい」と言われたことが悲しかった。

だって好きな人には、いつだって「かわいい」と言われたい。そう思うのは普通のことだと思うから。「かわいい」と言われたいのに、「ダサいね」と言われてしまう自分がいた。

「もっとおしゃれになろう」が口癖だった。おしゃれな彼の影響で、ショッピングデートに行っては彼の好みを聞くことが増えた。自然と影響(洗脳)されたのか、少しずつ私の好みも変わっていったのかもしれない。今までなら絶対に着なかった洋服を買うようになった。彼に喜んでほしい。彼からかわいいと言われたいその一心だった。

今まで着なかったライダースジャケットやジーンズを着てみた。新しい系統に挑戦した結果、彼は私に「かわいい」と言ってくれた。大好きな彼から「かわいいね」と言われる嬉しさは忘れられない。やみつきになった。

ファッション誌を見たり、Instagramの投稿で学んだりした。こうして学んだ新しいファッションを試して、実際に外を歩いた時の清々しさや他人からの視線で、自分への新たな自信を持つことができた。

自分の好みと彼からもらった新しい視点が組み合わさって今の私がある

最近、昔の写真を整理していたら、私と彼が並んでいる何気ない写真が出てきた。その写真を見つけてふと思ったこと、それは「ダサい」だった。あの時は全く気が付かなかったけれど、やっぱりダサかったよ、私。

もしかすると彼は私よりも年下だったけれど、あの当時の私に見えなかったものが見えていたのかもしれない。ある意味で、彼は私のだいぶ先を生きていたのかもしれない。

今の私があるのは、過去の私がいたから。過去の私は、過去の私と関わってくださったすべての人と、その人たちとの経験で作り出されている。ファッションの側面から見たら、昔の自分の好みと彼からもらった新しい視点が組み合わさって、今の私が作り出されていると思う。

新しい何かを取り入れることは、自分が変われる「チャンス」である

なんで私の好きだという気持ちを尊重してくれないのか、ありのままの私を好きでいてくれないのはなぜなのか、強い怒りや疑問でいっぱいだった。自分らしさやアイデンティティーを壊されるような気持ちになった。

実際は、そんな大げさなことではなかった。洋服に強いこだわりがあったわけでもない。ただただ、自分の考えを否定されることが嫌だった。他者の意見を取り入れて、自分が自分でなくなってしまうのは怖かった。

でも、今ならわかる。新しい何かを取り入れることは、新しい価値観に触れ、自分が変われるチャンスであり、自分を否定することや自分らしさをなくしてしまうものではない。

新しい発見を5年越しでくれた彼に、ありがとうと伝えたい。あの時は素直になれなくてごめんね。あの時わからなかったことが、今ならはっきりとわかる。私は5年経ってやっと、あの時の彼の気持ちがわかる。

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まっしろ

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