
全然ダメじゃないか
もしもオオカミがねこだったら…?赤ずきんとねこ/ねこむかしばなし
みんなが知ってる古今東西の昔話に、ねこが登場したらどうなる!?
赤ずきんちゃん、シンデレラ、一休さん、浦島太郎など、言わずと知れた有名な昔話も、ねこが加わっただけでひと味違った展開に。原作では悲劇でも、ねこが登場するだけでゆるくてキュートなお話に変貌します。登場人物たちがねこに絆される姿には、「ねこだから仕方がない」と思わず納得してしまうこと間違いなし!
作品の元となったお話の解説もあるので、神話や名作についても改めておさらいできます。ねこが加わる新たな展開の物語、ぜひお楽しみください。
※本記事はぱんだにあ著の書籍『ねこむかしばなし』から一部抜粋・編集しました。
◆北風と太陽とねこ

勝者 ねこ / (C)ぱんだにあ/KADOKAWA
■◆元となったむかしばなし
北風と太陽
北風と太陽はどちらの力が上かを競うため、旅人の上着を脱がす勝負をしました。
北風はビュウウ~と強風を起こします。ですが、旅人は上着を飛ばされないようにしっかり押さえてしまいました。
それに対し、太陽はポカポカと旅人を照らしました。すると、徐々に周りが暖かくなっていき、ついに旅人は上着を脱ぎはじめたのです。その様子を見ていた北風は負けを認め、勝負は太陽が勝ったのでした。
◆正直者とねこ

どっちもです! / (C)ぱんだにあ/KADOKAWA
■◆元となったむかしばなし
金の斧
ある日、働き者のきこりが仕事をしていたところ、近くの湖に斧を落としてしまいました。
すると湖の中から女神が現れ「あなたが落としたのは金の斧ですか? それとも銀の斧ですか?」と問いかけます。きこりが「どちらでもありません」と正直に答えると、女神は正直さに感心しその両方を渡しました。
そのことを聞いた別のきこりはわざと湖に斧を落とします。先ほどと同じように現れた女神にきこりは「落としたのは金の斧だ!」と答えます。すると女神は嘘をつかれたことに怒り、湖に姿を消していったのでした。
著=ぱんだにあ/『ねこむかしばなし』